「うわっー」とファンが!…トワイライトエクスプレス最終運行到着で
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車両編成は、客室を全て上位クラスの「スイート・ロイヤル」で特別再編成した。この列車のチケットは一般に販売されることは無く「団体ツアー専用臨時列車」として大阪~下関間を上下運行していたが、その臨時運行も2016年3月21~22日に走行する下関~大阪(上り)列車をもって、最後の運行となった。
二度目の引退となる「特別なトワイライトエクスプレス」は昨日(21日)に下関を発車し山陰を巡り米子~倉敷に抜けるコースを巡り、終着駅となる大阪には本日(22日)の15時57分に到着した。定刻は49分だからやや遅れての到着となった。
手に手にカメラを持った多数のファンが列車の入線するプラットホームを埋め尽くし、ラストランの「特別なトワイライトエクスプレス」を記念に残そうと待ちかまえる中、深い緑に塗装された四角い雄姿を見せ始めると、一斉にシャッターが連打された。
終着駅となった大阪駅では、列車到着後に特別編成での運行を締めくくる「最終運行到着式」が開催された。式典ではJR西日本大阪駅駅長をはじめ大阪車掌区区長と最終運行列車の乗務スタッフらが出席し「長年のご愛顧に感謝します」とあいさつ。また、最終便に乗車した乗客の代表者に記念品を贈呈するなどして、復活から約1年間の特別列車運行を締めくくった。
式典の終了と共に回送される時間が迫り、JR西日本大阪車掌区長の出発の合図で、特別な「トワイライトエクスプレス」は汽笛を一声、車庫へ向かった。見送るファンから拍手と「うわっー」という叫び声があがり、惜しまれつつ列車はプラットホームを後にした。列車が出た後のホームには最終便に乗務したスタッフが一列に並び、記念撮影に応じていた。
ちなみに引退した車両の一部は、4月にオープンする京都鉄道博物館に展示されるとのこと。また来年の春にはトワイライトエクスプレスのコンセプトを引き継ぐ形で「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」が運行される予定になっており、たとえば車内のモニターがブラウン管だったところに薄型液晶モニターを採用するなど、車両も装備も新たに登場する。
《鈴池和久》
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