【Interpets 2016 Vol.5】ペットフードメーカー開発者に聞く、プレミアムフード人気の傾向
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■ますます高まるプレミアムフードの人気
日本ペットフードの調査によれば、ドックフードについては犬種の小型化とペットの高齢化が進んだことにより、ペットフードの消費量は減少傾向にあるという。「でも一方では、飼い主の皆様がペットフードの“質”にこだわるようになり、平均単価は上昇しています。飼い主が愛犬に注ぐ愛情は不変ということではないでしょうか」と辻子氏は強調する。
かたや、昨今では誰もが認める空前の“猫ブーム”が到来している。毎日テレビをつけると、人気ドラマやCMの色んな場面で猫が忙しそうに活躍している。飼い主に対して従順な犬に比べて、猫とのちょっと“ドライな関係”の方が性に合うという愛猫家の勢力が強くなってきたということなのだろうか。辻子氏によれば、「いまは人と動物の距離感を大事にする時代。愛猫は集合住宅でも飼いやすいところがあるし、散歩をしてあげなくても気ままに暮らしてくれます。共働きの世帯が増えたいま、飼い主のライフスタイルによりフィットしやすい猫に人気が集まっているのでは」という見方もあるようだ。
■商品の魅力をストレートに伝えるメッセージが大事
近年は特に都市部で、愛犬を室内で飼うスタイルが広がってきた。これに伴い愛犬の運動不足や、滑りやすいフローリングの床が生活の場になって、関節が弱ってしまう愛犬も増えている。ペット業界では室内犬のためのヘルスケア用品や、健康を増進するプレミアムクラスのペットフードに関心が高まっており、Interpetsに出展する企業も関連商品の開発を競い合っている。
日本ペットフードはドッグフードの定番「ビタワン」を展開するメーカーとしても知られているが、今年の春から新ブランドの「Lacine LAB(ラシーネ ラボ)」の商品を発売する。Interpetsにも出展を予定する商品の特徴を津々楽氏に聞いた。
「当社のドッグフード商品は機能プレミアム/おいしさプレミアム/犬種別/スタンダードという4つのカテゴリーに分類されています。中でも今後は“プレミアム”と“犬種別”のカテゴリー比率が高まることが、当社だけでなく市場全体のトレンドとしても予想されています」
日本ペットフードの「ラシーネ ラボ」は、犬種別フードにプラスαの価値を加えて、商品価値の“わかりやすさ”にスポットを当てた新製品だ。そのシリーズ名には犬種ごとの「らしさ(ラシーネ)」を「研究(ラボ)」した商品という意味合いが込められている。愛犬の健康を支えながら、前向きに暮らしていくことを支えるフードというコンセプトをうたっている。
《山本 敦》
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