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本日発売!帰ってきた4インチの「iPhone SE」をiPhone 5sと比較レビュー

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片手持ちでサクサク使える4インチのiPhone SEが登場
片手持ちでサクサク使える4インチのiPhone SEが登場 全 20 枚
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■処理スピード、カメラ機能は進化を実感できた

 CPUには64bitアーキテクチャー搭載の「A9」チップ、モーションコプロセッサー「M9」を、それぞれiPhone 6sと同様に盛り込んでいる。まさにiPhone 6sの処理性能を持つ4インチのiPhoneと言える。ベンチマークアプリでプロセッサーの処理性能を比べてみるとスコアに大きな差が付いた。

 同一のWi-FiネットワークにつないでWebブラウザの表示速度を確認してみると、iPhone SEの方がやはりページの表示から埋め込み動画の再生までが素速い。VODの「dTV」、音楽配信の「AWA」を使ってみても、アプリを起動してからコンテンツを読み込んで再生するまでの時間はiPhone SEの方が短くストレスがない。この速さは、おそらくiPhone 5sからiPhone SEに買い換えた多くのユーザーが実感できると思う。

 カメラ機能はメイン側であるiSightカメラの進化の幅が大きい。センサーの解像度がiPhone 5sの8MP(メガピクセル)から、iPhone SEでは12MPに飛躍した。撮影した写真の作例も本稿に載せてみるが、昼間の公園の水場で撮った写真では水飛沫のディティールがつぶれずに良く再現される。レンズの明るさはどちらもF2.2で一緒だが、夜景を撮ってみてもiPhone SEの方が輪郭部分の滲みが少なく、全体に精彩感が高い。iPhone 6sにも採用されている「Focus Pixel」技術が俊敏で正確なオートフォーカスを実現。セルフィ撮影時に便利な、メインディスプレイの発光をストロボ代わりにする「Retina Flash」や動画の4K撮影対応など、iPhone 5sから乗り換えれば便利さがすぐに感じられる機能が増えている。

 ただし、センサーの解像度が少し上がるので動画や写真のデータはサイズはやや大きくなる。特に4K動画撮影は1件のファイルサイズが大きくなるため、内蔵ストレージが16GBのモデルだとすぐにiCloudの有料プログラムのお世話にならざるを得ない。今回テストで1分間夜景を撮った動画のファイルサイズは382MBにもなった。ここは少し頑張って64GBを選んでおくべきだと思う。

 内蔵バッテリーについては詳しい容量が明らかではないものの、3G連続通話時間はiPhone 6sと同じ14時間を実現。同じく公称スペックでのインターネット利用時間はLTE、Wi-FiともにiPhone 6sを凌ぐ長さである点は頼もしい。今回は本稿執筆の間、Wi-Fiをしばらくの間オンにして、通話やWebブラウジング、動画再生をいつものようにに使っても、バッテリーが丸1日間以上持つことが確認ができた。

 iPhone 5sからデザインがほとんど変わっていないので、新しいiPhoneを買った充実感や高揚感はいつもより少なめなのは否めないが、4インチの心地よいハンドリング感はそのまま継承しながら、要所の機能や使い勝手は確実にレベルアップしているので、程なくしてしっかりと満足感がやってくる。一度iPhone 6シリーズに移行してから戻る場合は、下世話な言い方だが、一度別れた恋人に再開してまた元の鞘に収まったような安心感も得られるだろう。iPhone 5sからの乗り換えは、少しでも変化が欲しいユーザーを中心にカラーバリエーションは特にローズゴールドの引き合いが強そうだ。価格的にも初めてのスマホ、あるいは初めてのSIMフリースマホを検討している方にも最適な選択肢だ。

協力:アップル・ジャパン
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《山本 敦》

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