太陽光パネルの点検にドローン活用進む | RBB TODAY

太陽光パネルの点検にドローン活用進む

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ヒロテックが販売するドローン
ヒロテックが販売するドローン 全 1 枚
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 現在、世界各国でビジネス活用に向けた取り組みが行われている小型無人飛行機「ドローン」。アメリカではネット通販最大手であるアマゾンを筆頭に、ウォルマート、グーグルなど巨大企業が続々とドローンビジネスに参加。2025年には市場規模が10兆円を超えるのではとも予測され、様々な産業の形態を根本から変えるのではないかと期待が寄せられている。

 国内でも、測量や工事写真の撮影を行う建設業者業を中心としてドローン活用に着手する企業が増加。防犯サービスや農業事業者、高所での整備や点検を行う企業にとっても、人的コスト削減や業務効率化などの観点から、ドローン導入のメリットが語られるようになった。3月30日にはソフトバンクが、法人や自治体、教育機関などでのドローン活用を支援する「ドローンビジネス相談センター」の開設を発表。商用ドローン世界最大手DJI社の日本法人であるDJI Japanと連携し、4月1日から始動するという。

 各業種で活用方法が模索されているドローンだが、とりわけ整備・点検分野では目覚ましい効率化を実現できているようだ。「これまで目視で長時間かけて行っていた太陽光パネルの検査が、ドローンを活用すると3分ぐらいで全部できてしまうんですよ」と語るのは総合的なドローン活用ソリューションを提供する有限会社ヒロテック(埼玉県坂戸市)代表取締役の樋口健吾さん。

 「住宅の屋根などに設置した太陽光パネルに不具合がないか点検する際、ドローンは非常に役立ちますね。サーモグラフィカメラを搭載したドローンを使って撮影し、それをホログラムにすると、壊れているセルの部分が分かります」と語る樋口さん。「空撮・測量」「調査・診断」「農業」といった分野で、様々なクライアントにドローン活用ソリューションを提供しているという同社にとっても、サーモグラフィカメラを活用した太陽光パネルの点検は多くの実績を重ねているという。

 また、農業についても「(一般的に農業がやりにくいとされる)『中山間地域』のような狭いエリアでもドローンを使って農薬散布ができます」と樋口さん。大型のヘリコプターなどが入れない難所で、ドローンの利便性が一層際立っている。

 企業規模を問わずドローンの導入が進む整備・点検分野だが、いまや低価格なドローンも業務用として活用可能なスペックを保持している。DJI社が10万円以下から販売している「Phantom」シリーズについて「操作性、安全性も非常に高く、カメラで高精細な画像をご覧になって、保守点検にも存分に活用いただけます」と語るのはDJI Japan株式会社の下稲葉健児さん。

 建設の現場、整備・点検の現場で存在感を発揮しはじめたドローン。今後、ビジネス分野のみならず、我々の日常生活でより一層身近な存在になることは間違いなさそうだ。

すばらしきドローン 現場はこう変わった!(整備・点検編)

《オフィス本折/H14》

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