ドローンで学校図書を自動配送!秋田県仙北市で実証実験 | RBB TODAY

ドローンで学校図書を自動配送!秋田県仙北市で実証実験

IT・デジタル その他
使用されたドローンはプロドローン社の「PD6-AW」カスタマイズモデルで、本体下部に専用の図書収納ケースを装備。ベースモデルは飛行時間10~50分、最高速度76km/hで、雨天時や風速10m/sまで飛行可能といったスペックを備える(画像はプレスリリースより)
使用されたドローンはプロドローン社の「PD6-AW」カスタマイズモデルで、本体下部に専用の図書収納ケースを装備。ベースモデルは飛行時間10~50分、最高速度76km/hで、雨天時や風速10m/sまで飛行可能といったスペックを備える(画像はプレスリリースより) 全 5 枚
拡大写真
 NICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)は12日、ドローンを用いて学校図書を配送する実証実験に成功したことを発表した。

 実証実験はNICT、産業用ドローンメーカーのプロドローン、秋田県仙北市が共同で11日に実施。

 仙北市は2015年8月にドローンの活用で地域活性化を狙う「地方創生特区」に指定されており、今回が初の実証実験となった。

 実証実験では約1kgの本を収納したドローンが、仙北市の西明寺小学校から西明寺中学校までの約1.2kmを約10分かけて配送した。

 使用されたドローンはプロドローン社の全天候型「PD6-AW」をベースとした特別仕様モデルで、自動航行機能を備え図書収納用専用ケースを装備したもの。約50mの高度で自動航行し、離着陸時はオペレーターが操縦している。

 ドローンの自動航行には、制御の乗っ取りや情報漏えい対策などで確実なセキュリティ対策が必要となるため、NICTはドローン、地上局、図書室端末、配送管理端末、データサーバで構成されるシステムの通信に共通鍵暗号とワンタイムパッド暗号を適用することで、確実な配送サービスを実施できることを実証した。

 今後、NICTでは離着陸時の自動化などで完全自動航行を目指すとともに、複数拠点間の配送や、農業分野、計測関連などの他業種での活用をはじめ、山岳遭難救助や火山監視などの災害対策用途などでの活用も目指していくとしている。

《防犯システム取材班/小菅篤》

特集

【注目記事】
【注目の記事】[PR]

この記事の写真

/

関連ニュース