360°ライブストリーミングでアイドルイベント開催

　VRがちょっとしたブームになっている。最近パッとしたトピックスがなかった家電展示会「CES 2016」で久々のピックスにもなり、国内でもVRが体験できるエンターテインメント施設が注目されはじめている。先日も、Facebookが開発者向けカンファレンスで360度撮影可能な3Dカメラ「Facebookサラウンド360」を発表した。

　そんななか、札幌市内に本社を置くダブルエムエンタテインメントが、360°のライブストリーミングでアイドルイベント「DK×2」を配信。あえて一般観覧者を入れず、すべてオンラインでの観覧参加。視聴者はコメント参加でコミュニケーションをとる。

　参加アイドルは、みつき、美花、黒崎はくあ、もえた、藍凛、及川愛季子、ルカ、壱夛、あおいありすの9名。イベント情報・動作環境は（http://wm-e.jp/dk2live）で確認できる。

　そもそも、このようなイベントをやろうとしたきっかけについて同社の三田健太社長は、「RICOH THETAに代表される360°コンテンツ、身近になったVRに触れたことで、何か面白いことをやりたいと思いました。そこで、自身で色々なコンテンツを制作して模索しているうちに、音楽との相性が良さそうに感じました」とコメント。今回の魅力について「今までになかった“体験共有”の気持ちだ」としている。「人それぞれ、同じコンテンツで違うものを見ていること。仲の良い友達の部屋で、自分はマンガを読んで友達はゲームしていても、それは空間の共有という一体感。360°動画の魅力は、同じコンテンツを共有しているのに、それぞれの発見、体験、感動が異なること」「例えば、自分の応援しているアイドルがステージを降りた後も、後ろで別のアイドルを応援している姿を一緒に楽しめるというようにです」と話している。

　このシステムを使えばアイドルとの疑似握手会も実現できそう。「その場にいるような没入感を重視するのであれば、カメラの下に“マネキンの手”を出して、アイドルがカメラを見つめながらそのマネキンの手をニギニギするというコンテンツを作ります。それだと、見ている側は本当に握手会にいるような臨場感に包まれます。思わず実際には何も握っていないはずの自分の手をニギニギしちゃいます」。

　アイドルイベント「DK×2」は14日19時から配信開始となる。