進む速報性と多言語化……パトライトの災害情報システム
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一方で、東日本大震災や熊本地震など、これまでの想定を越える大規模地震災害が起きたことで、これまで以上に防災対策の必要性が認識され、訪日外国人に向けた防災対策も早急に取り組むべき課題といえる。
そうした流れの中、パトライトは東京ビッグサイトで開催されていた「ジャンびっくり見本市」で、多言語対応の屋外用マルチカラーLED表示ボードや緊急速報「エリアメール」対応警報装置の数々を展示した。
屋外用マルチカラーLED表示ボードは、256色のカラー表示に対応し、日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語での表示が可能だ。また、本体は屋外設置を想定して、-10度~+45度の動作周囲温度、IPX3の防水性能を有する。
基本モデルは視認距離40mのVM160Dシリーズ、視認距離80mのVM320Dシリーズがあり、表示形式ごとに4種ラインナップされ、別途カスタマイズも可能となっている。
既に導入されている地域もあり、沿岸部やフェリー乗り場で、外国人を含む観光客に向けた避難誘導などの情報伝達を目的に設置されている。
続いて緊急速報「エリアメール」対応警報装置は、緊急地震速報、津波速報、災害・避難情報と連動して、文字や光、音声によるメッセージを配信できるシステム。
気象庁や地方公共団体の情報提供を元にNTTドコモが配信するエリアメールを、ルーターで受け取り、それを警告灯やLED表示ボード、外部スピーカーなで配信する。
エリアメールは、震度4以上の強い揺れや1m以上の津波が予測される時に自動で配信されるので、スピーディーな災害情報の提供と周囲への周知を実現する。
また、同システムはソーラーパネルを使った運用に対応し、災害時でも停電の心配がない。
こちらも導入が進んでおり、悪天候時には聞きづらいこともあった防災行政無線に光と文字を追加することで補完したり、海沿いの道路でドライバーなどに津波速報などの提供する目的で設置されている。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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