Dropboxをはじめとしたクラウドストレージサービスの多くは、クラウド上にデータを保存しているにも関わらず、ローカルに当該データを保有する必要がある。ローカル容量に余裕のあるユーザーであれば全く問題がないかもしれないが、容量の少ないデバイスを使用しているユーザーにとって、これほど残念なことはないだろう。
しかし、Dropboxが現地時間26日に発表した「Project Infinite」と名付けられた新システムは、こうした常識を覆す優れものだ。
ユーザーはDropbox上に保存したすべてのファイルを、複数のデバイスやマシン上で、あたかもローカルファイルを扱うかのように操作ができる。しかも、ローカルにデータをダウンロードする必要はない。すべてはクラウド上で完結してしまうのだ。
Dropboxが自社のブログ上で公開しているデモ動画では、以下のようなシーンが確認できる。
注目すべきはもう1つのクラウドマークだ。
クラウドマークがついたファイルは、Dropbox上にしかデータは存在しない。ローカルに保存されていないはずのこのファイルだが、以下のように、まったく問題なくファイルを展開することができる。もう一度言うが、これはクラウド上での操作だ。
「Project Infinite」は正式リリースの日程についてはまだ明らかにされていないが、対応するOSについてはWindows 7以上、またはMac OS X 10.9以上と発表されている。
容量の少ないデバイスを使用しているユーザーにとっては、早期の発表が期待されるところだ。