「定額制音楽配信」主要5サービスを比較……曲数・歌詞・家族利用に差
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もちろん音楽ファンからは好評をもって迎えられており、サービスの利用者も増加している。一方で、各サービスの細かな違いが分かりにくいという点もある。トレンド総研では、前述の主要5サービスについて比較およびユーザー調査を実施しており、その結果をこの4月に発表している。
それによると、主要5サービスのユーザー500名のうちで、もっともシェアが高い(メインで利用されている)のは「Apple Music」で40%を占める。他は「Amazon Prime Music」17%、「AWA」15%、「Google Play Music」14%、「LINE MUSIC」13%とほぼ横並びだ。やはり、もともと音楽プレイヤーだったiPodをバックボーンに持つ、アップルの強さが明らかとなった。なお、「複数のサービスを有料で利用している人」30%、「無料で複数の定額制音楽配信サービスを併用している人」40%も存在している。
では、これらサービスはどう違うのか、併用している人はどの点で使い分けているかだが、トレンド総研による比較図を見ると、おおざっぱに以下の差があるようだ。
・AWA
○:主要機能をほぼ網羅、廉価プランも用意、プレイリスト公開可能
×:ファミリー利用非対応
・LINE MUSIC
○:LINEとの親和性、学割プランを提供
×:曲数がやや少ない(1500万曲以上)
・Apple Music
○:iTunes Storeの使いやすさ、お試し期間が長い(90日間)、唯一ファミリープランを提供
×:歌詞表示に対応していない、音質がやや劣る(256kbps)
・Google Play Music
○:曲数最多(3500万曲以上)
×:歌詞表示に対応していない
・Amazon Prime Music
○:プライム会員のサービスが利用できる、相対的に価格が安い
×:曲数が非常に少ない(100万曲以上)、音質がやや劣る(256kbps)
こうしてみると、機能面でのバランスではAWAが安定。Google Play Musicは曲数の多さが特長となっている。他3サービスは、自社サービスとの親和性の良さで、それぞれユーザーが選んでいると思われる。
ただ、こうした他社との機能の差については、その差を無くす動き、あるいはさらに特化したサービスを提供する動きも出ている。
たとえばAmazonは25日に、Prime Musicをエンドレスに再生するとともに、ユーザーの好みを学習する新機能「Prime Radio」を発表。追加料金なしで利用可能となっている。一方Googleは月額1,480円で、本人と家族5人までが一緒にGoogle Play Musicを利用できる「ファミリープラン」を28日に追加。唯一ファミリープランを提供しているApple Musicに並ぶ形となった。
楽曲数が多ければ、好みのアーティストは自然とフォローアップされるので、今後はやはり機能面での差異化が進むとみられる。レコメンドなど「新しい音楽との出会い」が自然と可能になる新サービスに期待したい。
《赤坂薫》
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