日テレに続きエイベックスも個人情報流出、大規模被害が連続中
IT・デジタル
セキュリティ
注目記事

エイベックス・グループ・ホールディングスの発表によると、同社のアーティスト公式サイトに対する不正アクセス攻撃があり、キャンペーンの応募者データなどの個人情報(名前、住所、メールアドレス、電話番号、他)約35万件が流出した可能性があることが、判明したという。同社では土日祝日も、問い合わせに対応するとしている。
いままでの手口同様に、アーティスト公式サイトで使用しているソフトウェアの「コマンドインジェクション脆弱性」を悪用したものだった。コマンドインジェクションとは、たとえば、サイトに設置されている登録フォームなどで、本来なら「住所」や「名前」を入力する欄に、「rm -rf~」(サーバーのファイル全削除)など、直接OSコマンドを入力してしまうという、原始的な攻撃方法だ。脆弱性が残っているソフトを使っている場合、これらのコマンドが外部から実行されてしまう可能性がある。
今回あいついで発生している被害は、いずれもサイトで利用しているブログツールやフォームツールの実装に問題があり、そこを突かれたと考えられる。ただ、こうした脆弱性はどういったサイトでも残っている可能性があり、今回、外部犯罪者の間で、コマンドインジェクションをターゲットにした攻撃が“流行”しているため、被害が連続したと思われる。そのため、まだしばらく、こうした大規模被害が発生する可能性はある。利用者が多いサイトは、ソフトのバージョンアップ、見直しを進めるべきだろう。
《赤坂薫》
特集
この記事の写真
/
関連ニュース
-
相次ぎ狙われた放送局、J-WAVEも情報流出……10年間分・約64万件
IT・デジタル -
日本テレビ、15番組から40万超の個人情報流出か
IT・デジタル -
ジュエリー販売大手「ザ・キッス」が不正アクセス被害、約20万人の個人情報流出か
IT・デジタル -
利便性の影に潜む「リスク」の周知へ……検証・ネットワークカメラ映像流出騒動#04
IT・デジタル -
“IT機器”であるという認識が必要……検証・ネットワークカメラ映像流出騒動#03
IT・デジタル -
グリコ、通販サイトから個人情報が大量流出
ブロードバンド -
約11万件が流出の可能性、北海道大に不正アクセスか
エンタープライズ -
堺市、全有権者68万人の個人情報が流出
ブロードバンド -
メールによる情報流出リスクを低減……インターネットメールの無害化転送機能
エンタープライズ -
千趣会子会社、不正アクセスで13万件以上の個人情報が流出か
エンタープライズ