紛失防止から見守り支援まで可能にする超小型ビーコン
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
すでにサービスを提供する企業もその点に関しては、さまざまな工夫で課題解決に向けた取り組みを行っているが、問題の根本的な解決方法としては、ビーコン自体の小型化が重要な役割を担う。
東京ビッグサイトで20日まで開催されている「第7回教育ITソリューションEXPO」に出展するフォーカスシステムズは、そうした課題の解決策となる超小型ビーコン「FSC1301」(フォーカスビーコン)を展示した。
最大の特徴はそのサイズで、モジュールの外形は46mm×24.5mm×3.5mm、重さ5gと、先行する他社のビーコンと比べると大幅な小型化を実現。
社員証、学生証などを入れるカードホルダーに収納したり、ストラップやキーホルダーと組み合わせて持ち歩いたり、スマートグラスなどのウェアラブル端末と組み合わせて利用しても、気になりにくい大きさと重さとなっている。
本体には、LED、ボタン、ストラップホールを搭載し、オプション対応でブザーを取り付けることも可能だ。BLE対応のBluetooth Smart製品となっており、電池寿命はおよそ1年(電池は交換式)で、使用する周波数帯は、2.4GHz。
ビーコンからは常に電波が送信されており、それを受信することで、どのビーコンがどこにいるのかを地図やフロアマップなどに落とし込んでパソコンやスマートフォンなどで表示が行える。ビーコン同士をペアリングさせて、本人確認に利用したり、ボタンを押した時だけ電波を発信させてプライバシーへの配慮や省エネなどを目的としたといった応用例も想定されている。
今回の展示では、ビーコン本体の展示に止まらず、同社のソフトウェアと組み合わせた活用事例として、カギや社員証の紛失防止や、子どもや高齢者、ペットの迷子防止、店舗や向上などでの顧客や従業員の動線把握といった使い方も紹介されていた。
他にも参考出品ながら、学校での出席確認・点呼確認ソリューションなどもデモ展示されており、同ビーコンを使うことで、教師がタブレットやスマホから、生徒の出席状況をひと目で確認できたり、学校が生徒を保護者に引き渡す際に本当の保護者かどうかを容易に確認することが可能になるとのこと。
同社では、IoTビジネスを加速させる業務用薄型ビーコンとして、企業や自治体、教育機関での採用を目指して行くという。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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