意外と多い「スケジュール管理はアナログ」派、「音楽」「ゲーム」も固定層あり
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ではこうしたアナログ志向について、分野や年代で違いはあるのかどうか? NTTアドは、「若者のアナログ志向に関する調査」を実施。調査レポート『空気読本』vol.17として刊行した。その結果、「スマホネイティブ」な若年層特有の価値観が浮き彫りになったという。
この調査はスマホを持っている、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)・大阪府・愛知県の居住者が対象。16歳~25歳の男女計500人、40代の男女計500人、合計1000人から回答を得ている。これらの人たちを「積極的アナログ若年層」「積極的アナログ壮年層」「消極的アナログ若年層」「消極的アナログ壮年層」に分類し比較した。
それによると、これらの層は、ほぼ同数で存在していた。また、「積極的アナログ若年層」は、デジタルを“アナログからの進化”とは捉えておらず、対立するものとも思っていないという。たとえば、紙の読書について、「積極的アナログ若年層」は、「データではなく形として残したいから」33.9%が最多で、「自分らしい時間を過ごせるから」24.6%も高め。モノや読書時間そのものを大切にしている傾向がある。一方、「積極的アナログ壮年層」は「アナログでも簡単にできるから」35.5%が全体より高く、とくに思い入れがあるのではなく、デジタルの便利さゆえに利用しているようだ。
分野別では、「写真撮影」「音楽鑑賞」「ゲーム」「交通検索」については、「デジタルデバイスで行っている」と回答した人が、全体の6割以上。逆に「あえてアナログ的なモノや手段で行っている」が多いのは「読書」がダントツで全体の55.4%と逆転している。また「スケジュール管理」も33.5%と意外に高い。メモ帳や日記を活用している人が多いようだ。
「ショッピング」18.2%、「コミュニケーション」10.9%はやや数値が下がるが、デジタル一辺倒ではなく、「どちらでも行う」が4割~5割を占めている。
また「ゲーム」「音楽鑑賞」は「あえてアナログ的なモノや手段で行っている」人が5%ほど存在することが明らかになった。将棋や麻雀やカードゲーム、EP/LPなどの人気は根強く、一定層が存在するとみられる。
便利だから使うのか、好きだから使うのか。「あえてアナログ的なものを使っている」という人は、自分の傾向を見直すきっかけになるかもしれない。
《赤坂薫》
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