自転車ファン垂涎!走行中の情報をデータ化&仲間とも共有できるデバイス
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そんな自転車人気に拍車をかけそうなデバイスが、ソフトバンクのクラウドファンディング「+Style」で資金集めに成功した。ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどに取り付けられる外付け型センサー「XON RIDE-1(エックスオン・ライドワン)」だ。目標額の1,200万円をクリアし、今夏にも出荷される見込みとなっている。
開発したのは、コネクテッド・ハードウェアの企画・開発を手掛けるCerevo。走行中のあらゆる情報をデータ化するだけでなく、走行データをリアルタイムでチームメイトと共有でき、ライブ・テレメトリデバイスとしても活用できると謳う。
分かりやすく言うと、とにかく何でもかんでも記録として残せるらしい。デバイスには9軸センサー(加速度・角速度・地磁気)、温度、湿度、気圧、照度、GPS、降雨検知など、多彩なセンサーを搭載した。これにより例えば走行スピード、地図上の位置、傾き、衝撃といった情報が取得可能。GPSを使った走行ログと組み合わせれば、過去の走行履歴を車体のさまざまな情報と一緒に振り返り、分析することができる。サイクリスト向け製品にはおなじみの「ANT+」も搭載した。ANT+対応の心拍数センサ、パワーセンサなどと連携することで、RIDE-1以外のセンサーで取得した情報を取り込み、RIDE-1のWebサービスやモバイルアプリで活用できるのだとか。
ひとりで走るのも良いが、仲間と走るのもまた楽しい。RIDE-1では、周囲にいる別のRIDE-1ユーザを自動的に認識してグループを構成できるという。例えばサイクリングへ出かける際に、仲間のRIDE-1を登録することでグループ内でメッセージをやりとりしたり、テレメトリデータを共有したりできる。またライダーとメカニックを乗せたサポートカーでグループを作成し、ライダー全員の位置、心拍数、パワー値といった身体データをサポートカー上のモバイルアプリやウェブブラウザから確認する、といった使い方も。
車両の姿勢、どの方向に力がかかっているか、走行・停止といった状態などを取得し、Wi-Fiを通じてクラウド上のサーバーへ保存することも可能。クラウドに保存したデータを振り返ってパフォーマンスの改善に活かせる。これらのデータはインターネットを通じて、SNS上の友人やロードバイクの仲間へ共有することもできる。
万が一、転んでしまったら?そんな際にも安心を提供する。RIDE-1に内蔵された9軸センサーは、車両に発生している振動や動きを常時取得しており、ライダーがクラッシュした場合には、これを仲間やメカニックに伝えることで迅速な修理対応やサポートを可能にする。クラッシュ以外にも、路面状況や段差を検知する機能を搭載。これらのデータは匿名化されてクラウド上にビッグデータとして保存される。なぜか。危険情報として、行政や他のRIDE-1ユーザと共有するためだ。このあたりも、実によく考えられている。
どうも相当な自転車好きが開発に携わったらしい。そして開発者が製品化に向けて傾けた情熱は、見事に実を結んだ。3月30日に開始されたクラウドファンディングは、早々に目標額を突破している。ちなみにこのRIDE-1、超早期特典として限定100名に17,999円で、早期特典として限定450名に19,999円で提供される予定だという。装着すれば、走る喜びが何倍にも膨らむことだろう。
《近藤謙太郎》
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