月額300円で安心・安全なIoT! 意外と知らないIoTの基礎知識#03 | RBB TODAY

月額300円で安心・安全なIoT! 意外と知らないIoTの基礎知識#03

IT・デジタル セキュリティ
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「スマートサーブ」のサービスアダプターと接続するブロードバンドルーター(撮影:防犯システム取材班)
「スマートサーブ」のサービスアダプターと接続するブロードバンドルーター(撮影:防犯システム取材班) 全 6 枚
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 今、注目の技術である「IoT」をテーマに、技術自体の理解を深め、安全に使うための知識を紹介していく連載コラム「意外と知らないIoTの基礎知識」。第1回第2回では、IoTに関するさまざまなリスクを紹介してきたが、今回からはいよいよ対策編に入っていく。

 解説してくれたのは、ニフティのネットワークサービス事業部カスタマーサービス部・部長代理の加瀬正樹氏。今回は、家庭のIoT化を行う際に安全・安心を支えてくれるサービス「スマートサーブ」を軸にその仕組みと役割を教えてもらった。

●「スマートサーブ」は専用トンネルと現金輸送車!?

 そもそも「スマートサーブ」は、どんなサービスなのか? 加瀬氏に尋ねると、“自宅内のネットワークに接続した機器を、外出先からでも安全に操作ができるようになるサービス”だと説明する。

 そしてなぜ安全なのかといえば、“遠隔操作を行う際の通信に、VPNという仮想の専用回線を使い、データが暗号化されているから”となる。身近な例に置き換えるなら、自宅から大金を銀行へ運ぼうと思った場合をイメージしてほしい。

 一般のインターネットの場合は、大金の入ったアタッシュケースを抱えて、銀行まで徒歩で運ぶようなもの。その場合は、ひったくりや強盗に遭うリスクも出てくる。一方で「スマートサーブ」は、自宅から銀行までのルートをトンネル化し、さらに運搬には厳重な現金輸送車を使っていると例えることができる。

 ちなみに自宅は自宅内のネットワーク、銀行は外出先、大金を重要データ、トンネルをVPN、現金輸送車を暗号化と置き換えると、なぜ安全なのかをよりイメージしやすい。

●ネットワークカメラの運用にも最適なサービス

 そんなスマートサーブの機能を活かせる家庭内のIoT機器として真っ先に挙げられるのが、ネットワークカメラだと加瀬氏はいう。

 実際、ニフティが行ったユーザーへのヒアリングによれば、「ネットワークカメラを安全に使いたい」という声は多く、スマートサーブとネットワークカメラの組み合わせが、今後は大きなニーズになると見ている。

 そもそも自宅に設置したネットワークカメラの映像を外出先からインターネットを介して遠隔視聴するという行為は、閉ざされたネットワーク内で映像を視聴する場合と比べて、まるでリスクが異なると加瀬氏は指摘する。

 ユーザーからしてみれば、「映像を見る」という行為自体は同じなので、なかなかリスクに気付きにくい部分がある。しかし、インターネットを介した遠隔視聴では、ブロードバンドルーターの設定変更をする必要があり、その設定が適切でなかった場合は、第三者に映像をのぞき見られたり、カメラを不正操作される可能性が出てくる。また、UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)で簡単に設定変更できてしまうこともリスクを気付きにくくする原因ともいえるだろう。

 そこでスマートサーブを活用すれば、VPNで安全な通信ができ、さらにやりとりする映像データも暗号化されるので、安心度が高まるというわけだ。

●設置&設定はカンタン!利用料も格安

 VPNとか暗号化などといわれると、機器の設置や設定が難しく、料金も高額なイメージを持つが、スマートサーブはどうなのか?

 その点に関して加瀬氏は、“機器の設置は、サービスアダプターという専用機器をLANケーブルでブロードバンドルーターに繋げるだけ”と語る。また設定に関しても、スマートフォンやタブレットなどから“モバイル接続機能”でアクセス用のアカウントを作成するだけで、前述したような環境を構築することができるそうだ。

 料金に関しては、初期費用が5,000円+税、スマートサーブの利用料は月額300円+税とユーザーに負担がかかりにくい価格設定となっている。

 また、この安全性の高いスマートサーブを活用したサービスとして、家庭内のIoT機器のウイルス対策に有効な「常時安全セキュリティ24プラス」というセキュリティサービスも提供しており、スマートサーブと合わせて月額500円+税で利用できるという。

 次回は、「常時安全セキュリティ24プラス」の有効性とその技術について詳しく紹介する。

《防犯システム取材班/小菅篤》

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