実質0円で導入可能な防災対応のデジタルサイネージ付き自販機 | RBB TODAY

実質0円で導入可能な防災対応のデジタルサイネージ付き自販機

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デジタルサイネージを後付けし、オプションを利用すると「災害速報表示対応自動販売機」となる。観光客の多い言語での案内もできる(撮影:防犯システム取材班)
デジタルサイネージを後付けし、オプションを利用すると「災害速報表示対応自動販売機」となる。観光客の多い言語での案内もできる(撮影:防犯システム取材班) 全 4 枚
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 外国人観光客が日本を訪れてもっとも驚くのが、街中いたるところにある自動販売機だという。海外ならたちどころに破壊され、商品と金が略奪されると外国人は思うからだ。

 その日本ならではの文化といえる自動販売機を活用した防災製品が、10日まで幕張メッセで開催されていた「Interop Tokyo」にて、日本マシンサービスが展示していたので紹介していこう。

 同社ではさまざまな独自機能を後付できる「おもしろ自販機」を提供しているが、今回展示されたのは「災害速報表示対応自動販売機」。いわゆる「デジタルサイネージ自販機」といえる製品で、自動販売機上部にデジタルサイネージを搭載。通常時はニュースなどを表示し、オプションサービスを利用することで、地震発生時には緊急地震放送を受信して、自動的に緊急情報画面に切り替わる。

 電波は災害に強いFM波を利用、NHKの緊急速報画面か、避難経路図や注意喚起などあらかじめ設定した任意の画像を表示できる。

 また、災害発生時に速報を作成して遠隔地の自動販売機のデジタルサイネージに送信することも可能。この場合は、Wi-Fi端末からクラウドを経由し、自動販売機に搭載された専用のメディアプレイヤーで受信して表示する仕組みとなる。

 自動販売機に後付けするデジタルサイネージは、設置場所の提供者には無料で提供し、代わりに、自動販売機ベンダーから飲料の売上代金を所定のパーセンテージで同社が受け取り、採算をとるというビジネスモデルになる。

 自動販売機ベンダーからもこのサービスは好評で、自動販売機の設置場所提供者に提案する際にこのサービスを伝えることで、成約率が上がるという。

 また、同社では「防犯カメラ付き自動販売機」もあり、駐車場につきものの自動販売機として好評を得ているという。有料駐車場では不正利用などの被害や車上荒しの被害が後を絶たないこともあり、駐車場を見渡す防犯カメラを自前で用意するよりも、自動販売機と防犯カメラがセットでおまけに設置料も実質0円ならと、設置場所提供者からの引き合いも多いそうだ。

 カメラはPTZカメラを採用しており、1台で複数地点を撮影、自動巡回撮影にも対応する。標準セットとなるカメラは基本屋内用となるが、利用者からのニーズを反映して、カメラを風雨から守るためのシールドを施すため、屋外利用も可能とのこと。最初から屋外用を設置したい場合は、オプション対応となる。

《防犯システム取材班/梅田勝司》

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