カスペルスキー、闇フォーラムの実態と対抗策を公開
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Kaspersky Lab調査分析チームの調査によると、会員制の闇フォーラム「xDedic」内の販売リストには、今年5月時点で416の売り手による70,624台のリモートデスクトッププロトコル(RDP)サーバーの情報があり、サーバーの所在国は173に及んでいたという。
サーバーの所有者を見ていくと、政府機関ネットワーク、企業、大学から、ゲームサイト、賭博サイト、出会い系サイト、オンラインショッピング、オンラインバンキングなど一般ユーザーにも身近なサイトのサーバーまで、かなり多岐にわたっていたという。
「xDedic」は2014年から活動が確認されており、運営はロシア語話者のグループによるものと見られている。フォーラムの会員は最低価格1台6ドルでサーバー内のあらゆるデータにアクセスでき、標的型攻撃、マルウェア感染、DDoS、フィッシング、ソーシャルエンジニアリング、アドウェア攻撃など、ほかの攻撃を仕掛けるための踏み台としても利用できるという。
サーバー所在国のトップ10は、ブラジル、中国、ロシア、インド、スペイン、イタリア、フランス、オーストラリア、南アフリカ、マレーシアの順になっており、日本は33番目にランクされている。
サーバー所有者は攻撃にあったことすら気づかないケースが多く、同社では、今回の実態調査を受け、こうした脅威に備える対抗策も合わせて公開している。
・ITインフラを保護する包括的な多層防御アプローチの一環として、堅牢なセキュリティソリューションを導入する
・サーバー認証プロセスで、強力なパスワードの使用を義務付ける
・継続的なパッチ管理プロセスを実施する
・ITインフラの定期的なセキュリティ監査を導入する
・新たな脅威を継続的に組織内に知らせ、それを犯罪者側の視点でリスクレベルの評価に役立てることができる脅威インテリジェンスサービスへの投資を検討する
《防犯システム取材班/小池明》
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