車内の快適温度を保ちつつ、最小限の空調で自動車の燃費性能向上を実現するものとなる。
自動車の空調は、エンジンの排熱を利用するが、エンジン性能の向上に伴って排熱の減少と、冷暖房エネルギー供給のための燃料消費が課題となっている。特に電気自動車においては、影響がより顕著となるため、走行距離を伸ばすうえで越えなくてならない壁となっている。
研究の目標点は、心拍データから温度変化による自律神経の動きを解析し、最適な温度環境を自動化すること、これまでの過冷房・過暖房によるエネルギーロスを改善すること、ドライバーの心拍データを収集する際に装置を着用せずにハンドルやシート内に組み込める心拍計の開発、の3点となっている。
これまでの研究で心拍データから快適かどうかの判断を行える傾向は確認できており、両者は今後ドライブシュミレータを使用して実験を行い、製品化のための精度向上を行っていく。