やっぱり強かったAI! 井山七冠ら世界トップ棋士が「詰碁」で対決
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「パンダ先生」は、推論型のAIを搭載した死活判定システム。詰碁の問題を解析し正解手順を発見してくれるソフトウェア。開発は30年前からだといい、スピードと正解率で類似の詰碁ソフトより優れているといわれている。今回、行われた「詰碁」は、制限された盤面の中で、死活を問う問題を解く囲碁。初心者は碁を読むよい練習となり、プロや上級者になっても、問題を作るという楽しみ方ができるものだ。
パンダ先生と詰碁に挑戦するのは、ペア碁ワールドカップに出場する各国の代表選手のうち12組。この12組とパンダ先生のチームの合計13組が、河野臨九段、大場惇也七段、大橋拓文六段らが出題する6問の超難問詰碁に挑戦する。試合は、制限時間内に問題を解いた順番の得点で争われる。正解の順番で5点、4点、3点、2点、1点と5番目の正解まで得点が与えられ、間違えるとー2点となる。6問が終わった時点でのチームごとの得点で優勝ペアが決まる。
今年3月には、Google傘下のDeepMindが開発した人工知能「アルファ碁」(AlphaGo)と李世ドル氏の対局で、人工知能が4勝1敗と大きく勝ち越したことで、人間とAIの勝負に注目が集まったばかり。今回は、日本囲碁史上初めて七冠を達成した井山裕太九段をはじめ、中国の柯潔九段、韓国の崔哲瀚九段といった世界レベルの強豪のペアも参加しているので、AIのパンダ先生に対して、どこまで戦えたのだろうか。
問1は、比較的簡単だったようで5組のペアが次々と解答ボタンを押した。ボタンを押した順に、ステージ上の審判席に移動し解答の判定を受ける。問1は柯九段ペアと井山九段ペアの2組が正解したが、他の3組は残念ながら不正解のペナルティを受けた。パンダ先生は時間内に正解をだせず、問1はゼロポイントだった。
AIのパンダ先生は、問2に2番目で正解。回答までの時間が短くなり、AIが調子をあげてきたようだ。問3からはだんだんと難易度があがってくる。問3はついに時間内で人間ペアの正解者(解答したが不正解だった)がいなくなり、パンダ先生のみが正解するという結果になった。
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