顔認識機能で自動選別する「写真」アプリ……iOS 10ベータ版を使ってみた！

　Appleは現在、希望したユーザーであれば誰でもダウンロード／インストールが可能なiOS 10のパブリックベータ版を配布している。筆者も先んじてインストールしたことは別途説明した通りだが、今回はその中で見えてきたさまざまな新機能について紹介する。

■「スワイプでロック解除」はもう昔のこと

　これまで、ロックはスワイプで解除するものだったが、iOS 10では「ホームボタンを押してロックを解除」に変更されている。

　指紋認証システム「Touch ID」を使用しているユーザーにとってはそこまで違和感がないかもしれないが、それでも再起動後のロック解除時にはこれまでと違うと感じるだろう。

　なお、iOS 10ではロック画面で右側にスワイプをすると、各アプリのウィジェットの確認が可能で、左側にスワイプするとカメラが立ち上がるようになっている。

■「コントロールセンター」が彩り豊かに

　画面下側からスワイプすると出現すると登場する「コントロールセンター」だが、iOS 10では彩り豊かにカラー仕様となった。

　また、これまで「コントロールセンター」は1ページだったが、iOS 10では2ページになっている。新たに追加された2ページ目では音楽などのコントロールが独立している。

■「通知センター」の見た目も変化

　iOS 10では画面上側からスワイプすると現れる通知センターの見え方も変わっている。劇的に変わったわけではないが、これまでのシックな印象から、やや丸みのあるカジュアルな雰囲気へと変化している。

■「写真」アプリに多くの変更点

　新たな純正「写真」アプリは、たくさんの写真のなかから、最高の瞬間を抽出し、コレクションを作成してくれるようになったとされている。一定期間内に複数の写真を撮影していれば、自動的にそれらをまとめてくれるので、あとから旅行などの思い出を見るのに最適だ。

　また、親しい人たちの「ピープルアルバム」も新たに作成されている。顔認識機能を用いて、アプリ内にある人物写真を分類し、まとめてくれる機能は、恋人や友人、家族との会話が弾みそうだ。気になる認証精度だが、一部誤りが見られたものの、ほぼ間違いなしといった具合だった。

　あとは細かな部分だが、どのLive Photosでもフィルタや切り取り、調整、回転ができるように変更されている。

　次回は、こちらも大幅な変更があった「メッセージ」アプリなどを紹介する。