セキュアなIDカードの作成が可能なプロ仕様のカードプリンター | RBB TODAY

セキュアなIDカードの作成が可能なプロ仕様のカードプリンター

IT・デジタル セキュリティ
これまでラミネート加工に使うフィルムのキャリアフィルム(台紙)の廃棄問題が課題だったが、「FARGO(R)DTC5500LMX」ならロール式のフィルムを使うことで、台紙上に残る余分なフィルムをなくし、消耗品コストの削減に成功している(撮影:防犯システム取材班)
これまでラミネート加工に使うフィルムのキャリアフィルム(台紙)の廃棄問題が課題だったが、「FARGO(R)DTC5500LMX」ならロール式のフィルムを使うことで、台紙上に残る余分なフィルムをなくし、消耗品コストの削減に成功している(撮影:防犯システム取材班) 全 6 枚
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 ASSA ABLOY(アッサ・アブロイ)グループのHID Global(エイチアイディー・グローバル)は、政府機関や地方自治体、大学、企業、医療機関など、大量のIDカードの発行を必要とする組織向けに、2種類のIDカードプリンター/エンコーダの発売を発表し、15日まで東京ビッグサイトで開催された「第11回オフィスセキュリティEXPO」にて実機の展示を行った。

 例えば、大学などでは毎年、何千枚の学生証を発行する必要があるが、学内のさまざまな施設を利用するためのキーが代わりになったり、身分証明書の代わりとなる学生証は、一定以上のセキュリティレベルが求められる。当然、容易に偽造できてしまうような仕様では、さまざまな弊害が出てきてしまう。

 そうしたセキュリティ面での課題をクリアしつつ、コスト面でも従来のIDカードプリンター/エンコーダより安価で導入できるのが、今回発表された、「FARGO(R)DTC5500LMX」と「FARGO(R)HDP5600」となる。

 「FARGO(R)DTC5500LMX」は、IDカードの最終加工に行われるラミネート処理にかかる消耗品のコストを従来品から40%削減。また、プリンター自体の消費電力も60%削減しているとのこと。結果として、環境に配慮し、利用者の利便性も向上させたIDカードの印刷が可能になるという。

 一方、「FARGO(R)HDP5600」は、従来型のプリンターが300dpiの解像度だったのに対して、2倍の600dpiに対応。小さな文字も鮮明に印刷できるので、真贋判定用のマイクロ文字なども入れることも可能だ。

 いずれの製品も、企業のIDカード、国家機関発行の身分証明書、運転免許証、政府機関向けのIDカードの印刷に対応する仕様となっている。

 なお、価格に関しては非公開となっているが、市場に流通する近いスペックのIDカードプリンターと比較した場合は、3~4割ほど安い価格設定になっているそうだ。販売に関しては、HID Globalの正規代理店を通じて日本市場に展開される。

《防犯システム取材班/小菅篤》

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