避難所の硬い寝床問題を解消するマルチ機能付きベッド | RBB TODAY

避難所の硬い寝床問題を解消するマルチ機能付きベッド

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見た目は硬そうだが、寝てみるとけっこうやわらく、快適。何度も繰り返し使えるのもコスト的に魅力だ(撮影:防犯システム取材班)
見た目は硬そうだが、寝てみるとけっこうやわらく、快適。何度も繰り返し使えるのもコスト的に魅力だ(撮影:防犯システム取材班) 全 4 枚
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 昨今の日本では、地震だけでなく、豪雨災害などでの避難を強いられることも多くなっている。

 そうした大規模災害時に必ず直面するのが、避難所となる体育館などの施設の床が硬く、十分な疲労回復ができないという寝床の問題だ。

 東京ビッグサイトで15日まで開催されていた「第10回オフィス防災EXPO」では、そうした避難所の寝床問題を解消する製品が展示されていたので紹介していこう。

 その製品は、マルチ機能付きベッド「MAXLINER MB-1(マックスライナー エムビーワン)」といいタイの自動車アクセサリー会社・バンダパックが開発したもので、「ベッド・金庫・避難用ソリ」という3つの役割を果たすことを想定した製品となる。

 同製品は、自動車のラゲッジスペースなどに用いられる人工樹脂で一体成型されており、100kgの大人が横になっても、びくともしない頑丈さ。形状は、頭部が盛り上がって枕状になっているため、そのまま寝ることができる。寝心地は見た目から想像するよりはるかに快適で、硬さはあまり感じない。材質的に適度に凹むので、柔らかさを感じるほどだ。

 裏側は空洞になっており、これが適度なクッションになると同時に、貴重品などの荷物をしまっておくこともできる。例えば、自分の荷物をベッドの下のスペースに仕舞って寝れば、自重により、容易には取り出せないし、仮に動かされることがあれば目を覚ますので盗難を抑止することができる。

 ちなみに今回は、参考展示として世界で初めて参考出展されたが、多くの人が足を止めていた。

 災害時用のベッドとして水洗いで繰り返し使えるほか、移動も重ねて送れるので、利便性は高そうだ。

 熊本地震では、寝心地を求めて車中泊した被災者がエコノミー症候群にかかる問題も起きたが、同製品にはそうした問題の解消にも最適のアイテムといえるだろう。

《防犯システム取材班/梅田勝司》

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