空き状況だけでなく混雑状況も可視化する公衆トイレのIoT
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また、先行して重さの検知が可能なマットセンサーを8月1日より販売する。
「待ち行列searching」は、トイレなどのプライベート空間や店舗の入り口に、BLEビーコンセンサーを組み込んだマットセンサーと専用小型ゲートウェイを設置し、マットで人の重さを検知し、おおよその行列の人数や混雑状況の可視化を実現するサービス。
IoTの普及が進む昨今、人数のカウントや滞留時間などを把握するシステムはカメラを使ったソリューションが主流ではあるが、価格面やプライバシーの問題もあり、簡単に導入できないことも少なくなかった。
同サービスは、カメラに頼らずセンサーだけで構成されたシステムなので、たとえばトイレ内の洗面台の利用回数や利用時間といった、これまでデータ化が難しかったプライベート空間の利用状況も可視化することが可能になる。
また施設管理者は人の滞留時間や混雑状況を数値化し分析することで、「いつ」「どこで」「どのくらい」混雑しているのかを把握することができ、空間の最適化や人員配置の改善による売上アップにつなげることも可能だ。
同サービスはレンジャーシステムズのIoTコネクティングサービス「monoコネクト」を活用したものとなり、マグネットセンサーを利用したリアルタイムトイレ空室検索サービス「トイレsearching」に続く、「monoコネクト」サービスの第2弾となる。
9月からユーザWebページと管理者専用サイトの提供を開始し、管理者はWeb上でデバイスの管理と混雑状況などの分析ができるとともに、ユーザ画面は専用ブラウザーにより既存のアプリケーションやホームページと簡単に連携できるようになる。
サービス利用料金及びマットセンサーの費用はいずれもオープン価格となっているが、基本コンセプトが、IoTの普及と手軽かつ気軽な導入を希望するユーザーに向けたのシステムなので、カメラを使ったマーケティングソリューションと比べれば、安価に構成することができるだろう。
《防犯システム取材班/鷹野弘》
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