被写体の明るさや、まばたきのタイミングなど、写真を撮るというのは結構難しいものだが、「Pix」があれば、そうした問題は解決する。Microsoftによると、「Pix」は、シャッターを押す前後10フレーム分の写真撮影を行なっており、またAIが搭載されているため、ベストショットの検出が可能。通常、写真を撮る際は、その瞬間の撮影しかできないが、「Pix」は、iPhone6s/6s Plus や iPhone SE に搭載された「LivePhotos」のように、連続した瞬間を撮影する。仮に撮影した写真のシチュエーションが悪く、顔の部分が暗くなってしまっても、明るさやノイズを自動で補正してくれるため、常に美しい写真が撮れるという仕組みだ。
また、「Pix」が、川の流れなど、連続した瞬間を繋げたほうが面白いと判断した場合、自動で「LIvePhotos」のように、映像のような写真に仕立ててくれる。この機能は常にオンになるわけではないので、ストレージの圧迫についても、「LivePhotos」と比較して控えめになっている。
MicrosoftがiPhone向けアプリケーションをリリースするというと、違和感があるかもしれないが、最近ではWordやExcelなど、オフィス系ソフトのほかに、AIアシスタント「Cortana」もリリース済みで、ここ数年、珍しいことではなくなってきている。デスクトップの時代から、ソフト面では優秀なMicrosoftだけに、今回の「Pix」も期待感が高い。使用感などについては、また別途ご紹介する。