「お世話をしてあげたい」意識が生まれる赤ちゃんロボット!
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
「スマイビS」は1歳前後の乳児を想定して開発した赤ちゃんロボットで、他の高齢者向けロボットとは異なり、あえて会話機能を持たせていない点が大きな特徴で、認知症予防や健康寿命の伸長などの効果が期待される
実際の赤ちゃんの笑い声や泣き声を使用することでの癒し効果に加え、「スマイビS」の表情や声などからその感情を自分なりに解釈したり、高齢者が「お世話をしてあげたい」という意識が芽生えることでの、認知症予防の効果も期待される。開発段階での実証試験では、認知症を進行させる要因の一つである「うつ状態」の改善が見られたという。
「スマイビS」にはマイクや加速度センサーが内蔵されており、使用者の声の様子や抱き方に応じて笑う、泣く、首を振る、くしゃみをするといった様々な反応を示す。
付属のアダプタを耳に差し込むだけでバッテリー充電ができ、電源のオンオフや声の大きさ調整はダイヤル式のつまみで行うなど、操作性についても配慮されている。また実際の乳児より軽くてサイズも小さく、高齢者でも抱きやすいよう設計されている。
監修を手掛けたのは、ニュー・ライフ・フロンティアが運営する「有料老人ホーム・介護情報館」の館長である中村寿美子氏。長年の経験に基づき、高齢者が求めるニーズを「スマイビS」に数多く盛り込んだとのこと。
寸法は440×200×190mm、重さは約1.2kg。電源はリチウムイオンバッテリーを使用し、満充電時の動作時間は約10時間。販売価格は税別で140,000円。高齢者や介護事業者向けに販売する。
《防犯システム取材班/鷹野弘》
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