IFA 2016開幕へ!ソニーやサムスンがプレイベント開催
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IFAはドイツの首都ベルリンで毎年開催されるエレクトロニクスショー。主催はメッセ・ベルリン社。期間中はIT/IoTやオーディオビジュアル、ホームアプライアンスにモバイル・通信関連のコンシューマー向け商品が多数発表・展示される。BtoCにとどまらず、BtoB向けのイベントでもあるので、期間中は各社のブースで多くの商談が行われる。出展各社はコンシューマー向けの展示スペースとは別にトレードビジター向けの商談スペースを構え、今年の秋冬から来年にかけて発売する商品のプレゼンテーションを熱心に行う、ユニークなハイブリッド型のイベントだ。昨年の6日間の期間には約43.5億ユーロの取引が成立。欧州にとどまらず、世界中のエレクトロニクス市場が関心を寄せるショーとなっている。
IFAがこれほどまで注目されるショーである理由はその開催規模だけでなく、期間中は多くの新製品が世界で初めてお披露目されるからだ。日本からはソニー、パナソニックなど大手ブランドが参加。サムスンやLG電子も、モバイル関連やIoTの出し物を中心とした世界のトレンドを牽引する製品を毎年この場で発表している。
また昨年はテーマ展示スペースの「IFA TechWatch」に、欧州や米国から多くのスタートアップ企業も集まり、ユニークなアイデアを投じた製品を会場に展示した。今年もIFA TechWatchは本会場のメッセ・ベルリンの敷地を飛び越えて、拡張された展示スペースに多くのIT/IoT関連の出展が集う。従来は通信やオーディオビジュアルが中心だったIFAの展示内容も、いまでは様々なカテゴリーに広がりつつある。
本日プレイベントの初日にはサムスンがウェアラブル関連の新製品を発表する予定だ。パナソニックのプレスカンファレンスも開催が予定されている。明日1日はソニーの登場。Xperiaやウェアラブル、IoT関連の展示に新たな動きが見られるのか気になるところだ。
プレイベント初日の午後にはメッセ・ベルリン社が記者会見を開催。壇上に上がったメッセ・ベルリン社CEOのクリスチャン・ゲーケ氏は「今年は出展社、展示面積ともに2015年のレコードを上回っている。出展社の国際化もさらに進み、展示の内容が多様化するだろう」と期待感を語った。一方で、IFAはスマートホームや通信、フィットネスなど異なるエレクトロニクス分野のセグメントを“コネクテッド・リビング”というテーマで横串を刺しながら関係性と連携による付加価値を紹介できる数少ないエレクトロニクスショーであると強調する。テーマ展示のIFA TechWatchには2~5年後の未来に主役となるであろう技術やサービスが展示され、そして10年後の将来を業界のキーパーソンが語り合う併催イベントの「IFA+Summit」により、時間軸においてもエレクトロニクス市場の変化を広く捉えることができるイベントであるとしながら、今年のIFAも熱く盛り上げていくと宣言した。
《山本 敦》
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