ソフトバンク、月6,000円で20GBが利用できる「ギガモンスター」開始へ!高速通信で世界初の試みも
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ギガモンスターのデータプランが実現できた理由について、今井氏は「大トラフィック時代の到来を予測して、技術陣が技術革新に挑戦したため」と説明。今井氏に紹介される形で、ソフトバンク 技術統括の北原秀文氏が登壇、5G Projectの詳細説明を行った。北原氏は、2020年に向けたネットワーク強化のポイントとして「大容量」「同時接続」「高速通信」「低遅延」を挙げる。今回の取り組みは「大容量」で、5G Projectの第一弾に位置付けられている。
ここでいう「大容量」とは、ひとつの基地局が扱えるデータ容量の大きさを意味している。「ソフトバンクではこれまで基地局を打ってきたが、都心部では過密状態になっている。山手線内では、10m間隔で打っているところもある。これ以上打つ場所がなく、打てば干渉が増える恐れがある」と現状を説明。この事態を解決するのが、ソフトバンクが世界で初めて商用化に成功した「Massive MIMO」という技術だという。
Massive MIMOでは最大128本の物理的なアンテナを使用できる。通常、FD-LTEの基地局では2本、TD-LTEでは4~8本のアンテナを使用しており、これと比較すればその多さが理解できる。このMassive MIMOにより1基地局でさばけるデータ容量は最大10倍まで増やせるという。
これに加え、ビームフォーミングといった技術も応用している。北原氏は「従来はひとつの道路を多くのユーザーでシェアしていたが、Massive MIMOではひとり一人に専用の道路を用意できる。専用の電波を割り当てられるので、混雑時でも安定的に高速通信できる」と説明する。実効速度調査の結果、平均で従来比約7倍もの高速通信が実現できたとのことだ。
Massive MIMOによる高速通信の提供は、iPhone 7の発売日である16日から。全国43都市100局から一斉にサービスインする。既述の通り、既存のソフトバンク4G端末でも速さを実感できるとのことだ。
《近藤謙太郎》
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