新型PS4とVR軸にしたソニーの戦略とは
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ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア(SIEJA)は、国内のプレイステーションビジネスにおける販売戦略発表の場として、9月13日に「2016 PlayStation Press Conference in Japan」を開催しました。本稿では、SIEJAの今後の展開について取り上げます。なお、個々に発表されたゲームタイトルの一覧は、こちらの記事を参照ください。
本カンファレンスで進行を務めたのは、SIEJAのプレジデントである盛田厚氏。盛田氏は本カンファレンスの中で、発売が10月13日に迫ったPlayStation VRについて触れました。盛田氏によると、「PlayStation VRでは、新しいゲーム体験に加えて、音楽やドラマ、舞台、ドキュメンタリーといったさまざま体験も提供すべく準備を進めている」とのこと。その一作品として、L'Arc-en-CielのVRミュージックビデオ「Don't be Afraid -Biohazard×L'Arc-en-Ciel on PlayStation VR-」が、PlayStation VR向けに配信されることが決定しました。これは『バイオハザード』とL'Arc-en-Cielがコラボレーションしており、デジタルキャラクター化されたメンバー4人が『バイオハザード』の世界を舞台に、ゾンビたちと生き残りをかけて戦う様子を360°CGにて体感できるというもの。
また、昨年より開始されたPlayStation Nowの国内向けPCサービスが、今冬より展開されることが発表されました。これにより、PlayStationのハードウェアを持っていないユーザーでも、豊富なコンテンツを体験することが可能となります。9月20日にはタイトル数が182となり、定額制で遊び放題となります。
続いて、盛田氏が触れたのは、「PlayStation祭(まつり)」。「PlayStation 祭はゲームが上手い人もそうでない人も、ゲームを愛する全ての人が一緒にゲームを楽しめる場を作りたい。そんな想いを込めて、今年7月にスタートしました」と盛田氏。具体的には、全国5都市のイオンモールで開催された「みんなであそぼ!夏の全国キャラバン」などが、PlayStation祭の一貫で行われたそうです。盛田氏は、「PlayStation祭は本気で遊ぶゲームマッチ。その実況中継や観戦、最新タイトルの先行試遊会、親子で遊んで学べるワークショップなど、みんなで集まってもっとゲームを楽しもうという取り組みです」と説明しました。また、「東京ゲームショウでもPlayStationブースのステージイベントにて、とっておきのPlayStation祭を開催するので、楽しみにしてください」と述べ、期待感を高めました。
最後に盛田氏は下記のように述べ、本カンファレンスを締めくくりました。
「私が子どもの頃、ゲームがたくさんのことを教えてくれました。ゲームを通じて、社会のルールとか駆け引きとか人間模様とか、いろいろなことを学びました。もちろん親や学校の先生も大切なことを教えてくれますが、子どもの私たちに大人たちが教えてくれないことを教えてくれたのは、漫画や音楽、ゲームといったエンターテインメントでした。『明日のジョー』や吉田拓郎、『ドラゴンクエスト』が私の心を動かしてくれました。同じ楽しみや感動をみんなに伝えたい、我々はその想いでずっと走り続けてきました。我々が受け取ったバトンを次に必ず繋げたい。本日ご紹介したたくさんの素晴らしい作品をみなさんが子どもたちと一緒に遊んでいただき、将来その子ども達がエンターテインメントを提供する側になってくれたら、こんなに嬉しいことはありません」
本カンファレンスには、小島秀夫監督やシブサワ・コウ氏なども登場
なお、本カンファレンスでは国内で初めて新型PlayStation 4とPlayStation 4 Proが展示されていました。盛田氏は、「新型PlayStation 4は小型・軽量化に加え、さらにお求めやすい価格設定により、より多くの方に気軽にPS4の世界に触れていただける機会を提供していく。また、PlayStation 4 Proは、4Kでの映像出力やフレームレートの向上など、よりハイエンドな体験を求めるユーザー様には、さらなる豊かなゲーム体験をお届けします」と語っていました。
新型PlayStation 4は9月15日に、PlayStation 4 Proは11月10日に発売予定。なお、カンファレンス会場では、両新型本体が国内で初めて展示されており、PS4 Pro対応のタイトルのゲームプレイ映像も流れていました。
新型PlayStation 4
PlayStation 4 Pro
新型PS4とVR軸にしたソニーの戦略―「2016 PlayStation Press Conference in Japan」レポート
《松木和成》
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