倍賞千恵子、『男はつらいよ』しみじみふり返る……ちちぶ映画祭
エンタメ
映画・ドラマ
注目記事

『男はつらいよ』は実は1作で終わるはずだったが大ヒットしたことでシリーズになったという。「山田洋次監督は、“こんなにヒットして続くなら、あんなに早くさくらを結婚させなければ良かった”と仰っていましたが(笑)『男はつらいよ』は、日本が最も変わって行った時代を映した、当時の様々なファッションや世相が反映された玉手箱の様な作品です」と振り返り、「また、シリーズが始まった頃は、役者さんも皆さん若く、喧嘩のシーンもかなりハードでお互い青痣を作りながら撮影していましたが、それも皆さん歳を重ねる内に、ハードな撮影は(体力的に厳しくなり)出来なくなりましたね(笑)。シリーズ・レギュラー出演者で、生き残っているのは、前田吟さん、佐藤蛾次郎さん、吉岡秀隆さん、私の4人になりました(笑)」と話し会場をわかせた。
また、『男はつらいよ』の歴史を振り返るトークのなかで、柴又にさくらの銅像も立つことに触れ「銅像というのは亡くなった方のイメージで、私はまだ死んでいないので(笑)、それを山田監督にお伝えすると、君の銅像ではなく、君が演じた“さくら”の銅像だから良いんだよと(笑)」言われたことを話した。
歌手であり役者であるということについては「歌手として、そして役者として、ここまで活動してきましたが、若い頃は、二兎を追っても駄目だとよく言われました。でも、言われれば言われる程、やはり若い頃は突っ張っていたんでしょうね…(笑)。いつか何とか!という気持ちで、歌手として役者として、ここまで来ました。そんな中でも、『男はつらいよ』は、この作品を通じて、世間や、自分の肉体を通じて何かを演じるということを学んだ作品です」と話した。
《RBB TODAY》
特集
この記事の写真
/