今作は、主人公の三女優たちが、「全く売れなかった」という人生の中、健気に生きるどん底の生活、そこからの大逆転を描く物語だ。
一方、写真集「グッドバイブレーション」が映画出演のきっかけとなったという井川遥は、「あのとき写真集を出してなかったら」という設定で、忘れられた 癒し系モデルとして芽が出ないまま、アラフォーで無謀にも女優への転身を図っている井川遥という役。ひょんなことから藤木直人と付き合い、小さな幸せをかみ締めつつも、なかなか進展しない恋人関係にしびれを切らし始め……。癒し系の井川のイメージを逆手に取った暴言がバンバン登場するという。
そして『スケバン刑事』(1985年)が女優への道のきっかけとなったという斉藤由貴は、清純派アイドルのイメージを壊すのが怖くてスケバンの道を進まず、そのまま一発屋アイドルで終わってしまった斉藤由貴という役。好奇心旺盛な性格で、10代の青春を取り戻すべく大学に通い、20歳前後の若者に混じって合コンに参加したりしている。物理学を専攻し、リケジョとして本当の「卒業」を目指す。また、夜はバーのママとして、売れてる女優・夏帆も常連客として来るような人気店の経営もしている。