これまでのイメージだと、衛星電話は料金が高く、導入障壁が高いイメージはあったが、近年は価格もこなれてきて、国内でも海や山など、携帯電話が使えない場所で働く人に愛用されている。
ソフトバンクは東京ビッグサイトで開催された「危機管理産業展2016(RISCON TOKYO)」に同社の衛星電話サービスを出展し、料金プランから、2017年1月に発売となる新端末などを公開した。
■タフさと大容量バッテリーが特徴の新端末
2017年1月に発売となる新端末「501TH」は、防水・防塵に対応するIP55&耐衝撃保護等級であるIK05に対応したタフボディに加え、9時間の連続通話が可能な大容量バッテリーが特徴。アラブ首長国連邦に本社を構える大手モバイル衛星サービス事業者「Thuraya Telecommunications Company(スラヤ テレコミュニケーション カンパニー)」の衛星通信設備を利用したサービスとなる。
海外製ながら操作メニューは、日本語表示なので、一般的な携帯電話と同じように使いこなせる。さらに大きさ&重さは国内最小・最軽量を実現し、警察、消防、救急、海上保安庁への通報も、グルーバル衛星携帯電話としては初めて対応した(消防・救急への発信は東京都のみ対応)。
また、対策本部など屋内での運用を想定し、ドッキングユニット「FDU-XT」に装着することで、固定電話のような据え置きでの運用もできる。車載用の取り付けキットもあり、災害時の移動指令車としても利用可能だ。
■ひと昔前の携帯電話感覚で使える料金プラン
料金は専用のバリュープラン、割引オプションが用意されており、月々の基本使用料は4,900円から。そこからオプションを組み合わせることで、通常なら1分あたり160円の通話料が、1分あたり40円にもなる。
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また、同社の固定電話料金のコスト削減プラン「おとくライン」に会社や組織で加入していれば、固定電話、携帯電話がつながらない時は自動で被災エリアにある衛星電話に電話を転送するといったサービスにも対応。このプランでは、ソフトバンクと契約する携帯電話へなら無料通話の対象となる。
なお、衛星電話はソフトバンクのオンラインショップ、一部店舗で購入できるそうだ。
ひと昔前の衛星電話なら、おいそれと導入はできない料金設定だったが、現在は比較的安価になり、中・小規模の事業者でも負担が少ない料金プランになっているので、防災やBCPを考えての導入を検討してみるのもありかもしれない。
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