一般公開スタート!強化されたTwitter連携など「新生Spotify」のポイントとは?
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玉木氏の説明は、日本でのローンチ後、ファンがSpotifyをどのように試聴してきたかという分析にも及んだ。
「楽曲再生の約1/3は楽曲を直接検索して聴くオンデマンド再生ではなく、プレイリストから発生するものだった。20億件を超えるプレイリストがSpotifyのプラットフォーム上に登録されている。その日の気分や生活シーンに合わせ込んだプレイリストが好評。ユーザーからは新しい音楽との出会いが広がり、“眠れない夜”を過ごす機会が増えたという嬉しい反響もいただいている」(玉木氏)
玉木氏は特に人気が高いプレイリストとして「ゲーム」を挙げた。室内、屋外を問わずゲームを楽しみながらBGMとしてスポティファイを聴いて、ゲームの世界に深くめり込むユーザーが多いのだという。また日本発のユニークな試みとして、作家の村上春樹の作品と関連の深い楽曲を集めて、読書と音楽を一緒に楽しめるというプレイリスト「Music From Novels」も人気を博している。
玉木氏は「ユーザーと音楽との出会いの場を提供するだけでなく、日本から世界へアーティストのクリエーションを発信することもSpotifyの大事な使命」と語る。日本でのローンチ後、新鋭のミュージシャンであるビッケブランカがソーシャルツールによる拡散効果も働いて、現在までに再生回数10万を超えるヒットを記録しているという。またRADWIMPSのボーカリスト、野田洋次郎のソロプロジェクトである「illion」が、Spotifyで作品を発信後、まずノルウェーで火が付き、これをイギリスのキュレーターがピックアップしたことから、現在までに再生回数が50万回を超えるメガヒットにつながっていることが好例として紹介された。
■ShazamやTwitterなど外部アプリサービスとの連携も強化
本日から国内でSpotifyが一般公開されるタイミングに同期して、いくつかの便利なサービスが追加される。ひとつめが音楽認識アプリの「Shazam」とSpotifyの連携だ。Shazamの検索でヒットしたタイトルから、「Spotifyで聴く」というメニューをタップするとSpotifyのアプリに飛んで全曲フルサイズで再生できるようになる。
もうひとつはTwitterとの連携強化だ。これまでにもSpotifyで聴いている音楽のリンクをツイートする機能はあったが、これを進化させて、Twitterの画面上に直接30秒間の試聴音源を投稿できる「Twitterオーディオカード」機能がSpotifyアプリに統合される。カードに表示されるアイコンをクリックするとSpotifyアプリが立ち上がり、フルサイズの楽曲を聴くこともできるようになる。
《山本 敦》
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