「世界のみんなと一緒に育てる、次世代型ソーシャルアイドル」をコンセプトに、SNSを通じて楽曲、衣装などを一般公募で決定するまったく新しいかたちのアイドル。2014年のデビュー曲『恋のスマソークラ』のMVを全編iPhone 5Sで撮影・iPad Airで編集し、世界100各国以上に配信。同年Amazonの配信セールスランキングで1位を飾り一躍「時のグループ」に。2015年には、Webサイトやビデオなどのプロフェッショナルとして認める国際的な賞「W3 Award」ではファンやクリエイターとの共創活動が認められ、2部門でシルバー受賞するなど海外からも注目が集まる。
左からたさきょん、なーちゃん、さとはる、べちこ。ちょっとでも胸がキュンとしたら記事をチェック!
今年はデビューから3年目で初のフルアルバムを発売するなど、今ノリにノっているnotallさんにインタビューしてみました。
■ファンが積極的に参加できるシステム
――まずは、簡単な自己紹介をお願いします。
たさきょん「たさきょんこと田崎礼奈です。ワロップ放送局のホームページに載っていた社長の写真が私を呼んでいたので、notallに応募しました。最近ハマっていることは、マスクを着けて外出したとき、こっそり変顔をすることです。あとは、5ヶ国語が喋れたり、人のオーラが見えたり・・・・・・。」
さとはる「5ヶ国語以降は嘘なので、惑わされないでください(笑)。リーダーのさとはること佐藤遥です。お笑いとももクロさんが大好きです。昔から芸能界に入りたくて、大学生の時にnotallのオーディションを受けました。趣味は映画鑑賞です。」
なーちゃん「なーちゃんこと片瀬成美です。以前からお芝居をやっていましたが、お芝居以外にも色々チャレンジしたくて。アイドルならいろんなお仕事ができると思ってnotallへ応募しました。テレビを見ることが大好きです。」
べちこ「べちここと渡邊ちこです。小さい頃から歌って踊るのが大好きで、女性に愛されるかっこいいアイドルになるためにnotallに入りました。最近は、香りの良いボディミストやヘアケアグッズを集めることにハマってます。」
――みなさんどんな性格ですか?
さとはる「なーちゃんはいちばんアイドルっぽくて、ファン想い。ちょっと日本語が怪しい、天然キャラです。」
なーちゃん「ミステリアスなんです。」
たさきょん「それ、自分で言う? (笑)。べちこは色々器用で、メンバーの世話を焼いてくれます。遠征の時は洗濯までしてくれるので、みんなのママって感じです。」
べちこ「アイドルにママはNGだから! たさきょんは、マイペースな自由人。どんな無茶振りにも応えてくれる面白い子だけど、実は色々考えていて、結構真面目なんです。」
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佐藤 遥(さとはる)
なーちゃん「さとはるは、いちばんしっかりしていて、私たちのまとめ役です。1、2年の時はリーダー不在のなか、ずっと私たちを引っ張っていってくれました。」
べちこ「でも、抜けてるところもあって。百発百中で食べ物や飲み物をこぼすんです。」
たさきょん「前、ファンの人からよだれかけもらってたよね?」
さとはる「うん。超便利(笑)。」
――キャラが立ってますよね。ソーシャルアイドルとして活動していますが、どんな部分がほかのアイドルと違うんでしょうか?
さとはる「やっぱりライブ中などの動画・写真撮影が許可されているところですね。しかも撮影した動画や写真はSNSに投稿OK。そうすることによって、notallをまだ知らない人たちにもSNS上でnotallを知ってもらう機会をつくれるし、その日のライブやイベントに来れなかった人たちとも、みんなでその時の楽しさの共有ができるんです。」
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田崎 礼奈(たさきょん)
べちこ「衣装や楽曲が一般公募で決まる点も、ほかのアイドルさんとは違うところだと思います。応募された楽曲や衣装は、それぞれの作品をメンバーやスタッフさんで確認して、みんなで決めていきます。」
さとはる「応募してくれる方は、まだプロとして活動していないクリエイターさんも多いです。notallに楽曲が採用されたことがきっかけで作家事務所に所属した人もいるんですよ。」
たさきょん「「みんなでつくる」ことによって、他のアイドルや今までにないものを創りだしていきたいです。」
――ファンが積極的に参加できるシステムなんですね。notallという名前の由来は?
さとはる「これももちろん応募なんです。英語の「not all(すべてではない)」からできた造語で、「メンバーには、限界を見つけないで、有名になっても満足せず、いつまでも前を向いて上を目指して頑張って欲しい」という意味が込められています。意味も素敵だし、ソーシャルアイドルとして、ネット検索をしたときにほかのグループさんと被らないような名前がいいなって思って。notallは全然被らなかったんです。」
■自由にSNSが使えるから個性が出せる
――Twitterもnotallならではの使い方をしているとか。
べちこ「そうですね。私たち、好きな時間に呟いたり、ファンの方へ自由にリプライを返したりできるんです。ファンを掴むためにたくさん更新しなさいとかも言われません。普通と思われるかもしれませんが、アイドルはSNSの使い方を制限されていることが多いんですよ。」
さとはる「こんなに自由に使わせてもらえるって珍しいよね。多分、自由だからこそ自然体なコミュニケーションが生まれると思うし、スタッフさんからも信頼されてるんだと思います。」
――ツイートの仕方も違うんですか?
さとはる「はい。私はらぬき言葉に注意したり、漢字と日本語のバランスに気をつけて、見ても読んでも気持ちいいツイートになるように気をつけてテキストを打ってます。」
たさきょん「私はもともとTwitterを見るだけの人だったんですよ。最近はちょっとツイートするようになったけど、お腹が空いてしまうので基本的につぶやきは少なめです。」
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渡邊 ちこ(べちこ)
べちこ「私は、自分のつぶやきが140字ぴったりにじゃないと嫌で。テキストだけじゃ足りない場合は、絵文字や記号を入れて調整しています。あと、自分の写真をアップするときは#notall_bechikoっていうタグをつけて見つけやすくして、自分から見て完璧な状態にしてからツイートしています。すべてはRTとお気に入りの数を増やすために・・・・・・!」
なーちゃん「こだわるね~。私は自分のツイートがどれだけ拡散されているか興味はないんですけど、言わずもがなツイ廃(ツイッター廃人)なんで、気が向いたらすぐTwitter開いて更新してます。「今なにしてるのー?」ってファンの人に聞くのがマイブームです(笑)。」
べちこ「言わずもがなの使い方が違う!」
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片瀬 成美(なーちゃん)
――自由に使えるからこそ、それぞれの個性が引き立つんですね。
さとはる「そうですね。みんながみんな同じようなツイートしてもつまらないですし。やっぱり、インターネット越しでも自分たちがどんな人間なのかわかるようにしたいです。素の私たちを楽しんでもらって、「この子たちと一緒になにかつくりたい」と思ってもらえたら嬉しいです!」
■3年目、良い感じに成長してます!
――ところでソーシャルアイドルならではの、イチ推しアプリはありますか?
さとはる「ならではって感じはないですけど(笑)、私のイチ押しは「Filmarks」です。見たい映画をクリップしておいたり、もう見た映画を記録できます。DVDが最寄りのレンタルショップにあるか検索もできるので、すごく便利。Twitterと提携もできますよ。」
べちこ「私は「LINE ぽこぽこ」っていうゲームにどハマりしてます。あとは「Cell Notepad」という自由にリストがつくれるアプリを使ってます。ファンの人にライブのスケジュールを聞かれることがあるので、日程をまとめたシートをつくってTwitterとかに載せようと思ってます。」
なーちゃん「私のおすすめは、「テレBing」。見たいテレビ番組をチェックしておいて、時間がくるとアラームで教えてくれます。1週間先まで記録しておけるんですよ。見たいドラマや番組の見逃しを防げるので助かります。」
たさきょん「「NAVITIME」を間違えて2個インストールしちゃってます(笑)。洋服が好きなので、「WEAR」はよく見ますね。いろんな人のコーディネートをチェックしています。」
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(左から)べちこ、なーちゃん、さとはる、たさきょんのスマホのホーム画面
――notall専用のLINEグループはありますか?
全員「ありまーす!」
なーちゃん「お互いライブの写真を送りあったりしてます。」
べちこ「あとは、必要最低限の連絡と、マネージャーさんの悪口? 冗談です(笑)」
さとはる「週5、6日会ってるから、LINEで話すこともそんなにないです。」
たさきょん「休日遊んだりすることもないしね。・・・・・・こういうと、すごく仲悪いグループみたい(笑)。」
べちこ「この距離感が大事なんだよ! 仲良すぎると、逆に言いたいことが言えなくなっちゃったりするもん。」
たさきょん「そうだね。最近は、ライブ後の反省会とかで全員意見を言い合えるようになったし。4人でステップアップしたいって気持ちが強くなってると思う。」
さとはる「相手から言われた意見を素直に取り入れようって思うようになったのも最近だから、すごく良い方に成長してるよね。」
――個人的に「これを良くしたい!」という目標はありますか?
さとはる「フォロワーを増やしたいです。目標1万人です!」
たさきょん「商品開発をしてみたいです。notallのグッズをつくれたらいいな~。」
べちこ「フォロワーを1万2千人くらいにしたいです。あと、体が床にベターってつくくらい柔らかくなるためにトレーニング中です。」
なーちゃん「私は、みんなの衣装をプロデュースしたいです。デザイン画を描くので、ぜひ運営さんは検討してください!」
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さとはる、たさきょん、べちこ「なーちゃんに衣装デザインは無理でしょ~!」なーちゃん「できるもん!」
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なーちゃんが描いた某ポケモンキャラ。答えを知りたい人は、Twitterで「#片瀬画伯」と検索しましょう
――ぜひ叶えて欲しいです。ではnotallとしての目標は?
さとはる「来年の3周年記念のライブの動員2000人を絶対成功させること、そのために隔週でやっている定期公演を3週連続満員にすることも目標です。全国ツアーも決定したので、頑張ってライブをして多くの人にnotallを知ってもらって、みんなを笑顔にできたらいいなって思います。」
以前はアイドルといえば雲の上の存在でしたが、今はSNSが発達し、有名無名の垣根がなくなってきています。これからは、ファンと共に育っていくnotallさんのようなアイドルがブレイクするかもしれません。急成長を続ける彼女たちを、ぜひチェックしてみては?
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文:服部桃子(アート・サプライ)
撮影:有坂政晴(STUH)
notall(ノタル)
SNSを通じてグループ名、ニックネーム、ロゴ、楽曲、衣装デザイン、グッズなどを募集し採用する、みんなでプロデュースできるアイドルとして2014年6月にデビュー。現在までに8ヵ国以上の海外クリエイターが参加し、応募総数は30,000点を超えるなど、世界中のファンやクリエイターと共に活動中。国内のみならず、タイや台湾などの海外での活動も精力的に行っている。12月6日(火)@渋谷WWW Xnotall主催イベント『宴 -紅の杯-』チケット好評発売中