「3大キャリアは学割や料金プランの提案しかできない」……トーンモバイル新戦略で見守り強化
IT・デジタル
スマートフォン
/
以上の機能は、3月1日から利用可能になるダッシュボードアプリ「TONE見守り」によって可能だ。ダッシュボードアプリは子端末の状態や履歴を可視化する。子供の現在位置、行動状態、アプリの利用状況、その他ライフログ情報など、親のスマートフォンやタブレットから視覚的に確認できるものだ。
ダッシュボードアプリからは、子端末の設定を遠隔操作する機能もある。子供が間違った設定をしたり、操作がわからないときに利用する。TONE見守りアプリは、iOS、Androidに対応する。App StoreやGoogle Playからダウンロードできるが、当然監視対象にできる端末は登録した子供のTONEスマホだけとなる。
その他、MVNOが提供する端末としては初となる緊急速報メールにも対応する（4月以降）という。
なお、ダッシュボードアプリは子供の端末に対して、遠隔操作やライフログデータの収集、監視、制御が可能なため、インストールした端末（親端末）の管理は慎重に行う必要がある。とくに親端末のアカウント情報は重要で、ID、パスワードを外部に漏らさない、推測可能な情報（子供の名前、生年月日、住所）を使わないといった配慮をおすすめする。
また、上記の管理機能は、子供の年齢に応じて段階的にはずしていくことが可能で、設定項目や制限項目は任意だ。最終的にはフル機能の端末と同じにできるので、家族ごとの方針やルールで、保護・管理ができるようになっている。
●無料プランと大容量通信制限の撤廃
石田氏は、「学割や料金による差別はレッドオーシャンになる」というが、料金プランのキャンペーンも予定しているという。2月24日から5月31日までの期間、利用者が19歳以下、または同一名義でTONEスマホを複数台契約した場合、1000円の基本月額料金が1年間無料になるという。あるいは、端末代金29,800円から19,800円に値引き（金額は税抜き）するかを選ぶこともできる。この無料プランや端末値引きは、購入端末ごとに適用される。
料金以外の部分では、3月1日から短期間による大容量通信の制限を撤廃することも発表された。連続する3日間での通信量が300MBを超えたり、長時間通話によって発生する通信速度制限がなくなるという。
●子育てママ世代の意見で新サービスを開発
最後の発表は、雑誌VERYとのコラボレーション企画だ。VERYは、30代の女性、とくに子育て世代の女性をターゲットにしたライフスタイルマガジンだ。今尾朝子編集長率いる同誌は、飾りすぎない等身大の誌面づくりや、実用とスタイリッシュを両立させた、オリジナルコラボ製品（ファッション、グッズ、電動自転車など）で、支持を集めている。
トーンモバイルでは、VERYとコラボすることで、新しいスマートフォンのサービス開発を行う。VERY編集部では、すでに読者モニターにTONEスマホを使ってもらっている。3月からは誌面で関連の企画がスタートする。この結果から、最終的には7月をめどに新しいサービスをリリースしたいとする。
今回のコラボについて今尾氏は「読者モニターでは、学校配布（有償）のGPS端末より精度が高くて便利、といった声を得ている。親世代もスマートフォンの操作に始まりSNSのトラブルまでさまざまな問題抱えている。読者の声を活かす形でこれらを解決したい。」と語る。
これに対し、石田氏は「我々はものづくりの視点で考えてしまいがち。ぜひVERY読者、今尾氏の視点で、斜め上からのオーダーを期待する。」と応じていた。
特集
この記事の写真
/
