Gear VR自体のアップデートについては、オキュラスとの共同開発によるリモコンを発表。同梱するかたちで近く「Gear VR with Controller」として商品化して発売を予定する。追加された派手な内容ではないものの、既存のユーザーの声をしっかりと受け止めながら、弱かったところを補って進化を続けている。
MWCの会場全体でみると、VRのプレゼンスは昨年よりも少し落ち着いているようには見える。ただ、各社はその特徴を理解した上で、Gear VRやマイクロソフトの「Hololens」などを、独自サービスをプレゼンテーションする際に、VR/ARの要素を交えて具体の理解へと導くツールとして活用しているようだった。
サムスンの場合、Gear VRの紹介は“エンターテインメント”で一点押し。昨年のIFA2016、年初のCES2017でも展示されていたGear VRの体験コーナーには連日長蛇の列ができている。MWC2017で体験できるコンテンツは「Skeleton」「Astro Ship」「Space Wheel」「Robot Wars」の4つ。この展示のため特別につくられたコンテンツとマシンを体験する来場者の様子から、戦闘機に乗ってきりもみ飛行を体験できる「Astro Ship」を動画で紹介しよう。