段田安則と優香が夫婦役!三谷幸喜がコンピュータ制御の最新演出に自信! | RBB TODAY

段田安則と優香が夫婦役!三谷幸喜がコンピュータ制御の最新演出に自信!

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三谷幸喜作・演出舞台『不信~彼女が嘘をつく理由』会見(撮影:non)
三谷幸喜作・演出舞台『不信~彼女が嘘をつく理由』会見(撮影:non) 全 14 枚
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 三谷幸喜作・演出のサスペンス悲喜劇『不信~彼女が嘘をつく理由』の初日直前会見が7日に行われ、三谷と出演キャストの段田安則、優香、戸田恵子、栗原英雄が登壇した。

 昨年、1年間NHK大河ドラマ『真田丸』の脚本を担当した三谷。本作は、三谷にとって2年ぶりの新作舞台となる。サスペンスのようでコメディともとれる、狂言、虚言、小さな嘘が巻き起こす悲喜劇を書き下ろした。

 「三谷作品なのに今回は一切笑いなしのサスペンス。シリアスドラマなのに、なぜかプレビュー公演ではお客さんが笑ってるんです。一味違った三谷作品をぜひご堪能ください」と段田。

 2時間の公演で34幕ある本作。次々と場面が変わっていく。「とにかくあまりやったことのないものをやりたかった」という三谷は、「こんなに稽古場で悩んだことはない」と演出についてかなり苦労したと話す。

 今回の舞台セットは、演者が四方から壇上に上がることができ、客席も舞台を挟んで両側に配置した珍しい形。また、コンピューター制御により自動で動く複数の椅子で場面転換を図るなど、さまざまな挑戦をしている。

 三谷は、「ものすごくお金のかかった結果になってしまいましたが、歴史に残る舞台になったんじゃないかなと思います。刺激的な面白い舞台になっていると思う」と自信を覗かせた。

 今回、段田は優香と夫婦役。三谷は「こんなに楽しそうに稽古場にいる段田さん初めて見ました」と、稽古中の様子を暴露。すると、「すべて優香さんのお力です」と段田本人も認める。

 「(段田は)いつも嫌そうに稽古場に入ってくる。優香さんも段田さんが嫌そうに稽古場に入ってくると言っていましたが、いつもはこんなもんじゃないんです。今回は本当に楽しそうだった」と三谷も知らない一面を見たようだ。

 会見中に優香が咳き込むと、キャストたちが心配して「水を」と気遣う場面もあり、三谷から「愛されてるね」と言われる優香。

 優香は三谷が手がける舞台への出演は2回め。「ご一緒できるのが幸せ」と言うも、「お客さんがシリアスな話なのになぜか笑って盛り上がってくれると、こっちもとても気持ちが良くなって、一体感が生まれて本当に楽しいな、と思う瞬間がちょっとだけあります。あとは長丁場なので大変だなと思いながらやっています(笑)。4人しか出演者がいないので、セリフ量も多いし、場面転換も多い、出口もいっぱいあるので、いろんなことを覚えるのが本当に大変」と苦労を語る。

 また、三谷は稽古初日までに台本が出来上がっていないことが多いため、栗原は、「2か月前などに台本があるのが当たり前で今までやってきていたので、すごく刺激的でいい経験をさせていただいている。こういう世界もあるんだな、と発見もあって、それに柔軟に対応している2人の先輩(段田と戸田)がすごい」と胸の内を明かした。

 栗原が、「昨日、台本が全部出来上がったんですよね?」と言うと「まだ出来上がったかどうかわからない」と返す三谷。「もう2度と三谷作品やりたくないという気持ち?」と段田が栗原をいじり、笑って否定する場面も。

 段田は「稽古の最初は巨大ベルトコンベアーがあったりしたんですが、洗練されたコンピューター制御の舞台になり、稽古の過程を見ているのも楽しかった。両側から見えるからこそできる効果的な演出がある」と語り、どちら側の席で観るかで印象も変わるため、2度観て欲しいとPR。

 シーンによっては、登壇キャストの背中しか見えない場合もある今回の舞台セット。三谷は、戸田が1人舞台上でニヤリと笑うシーンでは、片側でニヤリと笑ってから、もう片側を振り向いて同じように笑って欲しいとリクエスト。「普通の感覚ではあり得ない不自然なことなんだけども、2回笑うことが不思議じゃないくらいリアルにやってくれるのが戸田恵子です」と、その演技力を称えた。

 舞台『不信~彼女が嘘をつく理由』は、東京芸術激釣シアターイーストにて4月30日まで上演される。

《non》

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