白いジャケットに髪を後ろで結び、緊張した面持ちながらしっかりとした口調で会見に臨んだ浅田。「長い選手生活、たくさん山があった。乗り越えられたのは支えてくれた方やファンの方のおかげ」と現役引退について語った。
浅田によれば、復帰後は他の選手についていけるのかという不安とともに体力的にもつらいことが多く、2シーズン目からは「がんばろう」という思いだけでスケートに臨んでいたという。「全日本選手権でもういいんじゃないかな、と思った」と、復帰後の日々が引退のきっかけとなったと明かした。平昌オリンピックを目標にすると口にしたことを「やり遂げないといけないと思っていたので......」と、迷いもあったと心中も語った。
これまで最も印象に残ったのはソチオリンピックでのフリー演技だと語った浅田。今後については、まずは夏のアイスショーで素晴らしい演技を見せられるように練習を重ねると語ったが、「5歳からスケートを始め、スケートにお世話になりました。これからどんな形であってもフィギュアスケートに恩返しはしていきたい」と力強く口にした。