プロテニスプレーヤー・伊達公子選手が現役引退を発表...「体を追い込みたくても追い込めない」
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
伊達選手は「決断」というタイトルのエントリーで「『そう遠くない日』と言っていた日がとうとう訪れました。伊達公子、再チャレンジにピリオドを打つ決断をいたしました。」とつづり、「いつになったら心の声が響いていくるのか…そう気付くまでコートに立ち続ける気持ちでいっぱいでした。」と、最後まで(引退の)決断を悩んだことを吐露。1995年にテニスが嫌いになって一度は現役を退き、2008年4月に現役復帰を果たしてから約9年半。10シーズン目となった今年は序盤から膝の軟骨移植手術など怪我に苦しみ、岐阜のカンガルーカップで復帰を果たして”これから”というところで、「肩の古傷の痛みがひどくなってきました。」と再び怪我に苦しめられた無念な心境を語っている。
テニスは過酷なスポーツ。厳しいトレーニングが続く中で、体調が悪い日や疲労や怪我なども増え、練習をキャンセルすることも多くなり、「ツアーの中にいてそのような状況が自分でも納得できないし、ツアー仲間にも迷惑をかけることになり歯がゆい気持ちの連続です。」と、このところの不甲斐ない自分にも触れながら、「7月のアメリカ遠征に3週間行った時にそんなことを痛感させられました。」と、7月の遠征中に今回の決断に至ったことをほのめかしている。
40代というテニスプレーヤーとしては決して若くはない年齢でも勝負にこだわった伊達。「20代のプレイヤーたちと向きあうだけのフィジカルを持ち合わせなければならないのに、体を追い込みたくても追い込めないことが多くなっている。」「プロである以上、ツアーで戦う、とは1年を通して世界を飛び回り、WTAで戦うことを目指し、グランドスラムで戦うということ。しかし今の私では大会数を減らしてもフルスケジュールで戦い続けることはかなり厳しい現実だと受け入れざるを得ません。」といった言葉からは“負けず嫌い”の一面が垣間見える。
「今は肩と膝に向き合いながら、Japan Women’s Openでの大会出場へ向けリハビリ、トレーニング、練習の日々にエネルギーを全て注いでいます。」とJapan Women’s Open(有明)での大会が現役最後であることも告白。「どんなプレーがどこまでできるか未知数ではありますが、ひとまずは私自身の決断のご報告と同時に再チャレンジのピリオドを打つ瞬間を多くの方と共有できればと思います。」と今の想いをつづり、ブログを締めている。
《KT》
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