同作は結婚を控え“普通の幸せ”を求めていたはずの男の娘・泰子が、かつて1年半だけ一緒に暮らしていた智とその母親・直子に再開することで少しずつ変わっていく姿を描いた物語。泰子を初音、智を高良、直子を草刈民代が演じる。
公開となったラブシーンの映像には20年ぶりに再会した泰子と智の一夜の様子が収められてている。「あれ、したいな。子供んときしてくれたやつ」と背中を向けながらねだる泰子に智は手を伸ばし、離れていた時間を埋めるかのように2人は距離を縮めていく……。
このラブシーンについて監督の安藤尋は「女性主導のラブシーンにしたかった」と話し、「女性が主役の、意思を持った上でのシーンにしたかったんです。個人個人の魂のまじわりというか、感情の交換が現れるシーンなので、男性主体で始まるものではない。家族とは全然違う赤の他人だけれども双子、というようなふたりにしかわからない関係性を意識しながら撮影しました」とこだわりを語っている。