【デジージョレポート】Pepperに支払い機能搭載！「レジ for Pepper」で並ばずスピーディーにお買い物

　世界初の感情を持ったパーソナルロボットとして、2014年6月に華々しく登場したPepper。今ではいろんなお店で活躍していますが、それほど珍しくなくなったせいか、店頭でひとり佇んでいる姿をよく見かけるようになりました。そんなPepperを見ると、ちょっと切ない気持ちになってしまいます……。

　ところがこの度、Pepperに新しい仕事が任されることになりました。それが「レジ for Pepper」というサービス。Pepperが接客だけでなく、支払いまでやってくれるというのです。サービス開始に伴って、2017年12月11日（月）～24日（日）の期間限定で、カルビープラス原宿竹下通り店で「レジ for Pepper」が試せるので、早速、原宿の竹下通りに行ってきました。

　カルビープラスのお店に行くと、はっぴを着たPepperくんが呼び込みを行っていました。数人の女子学生の購入が終わるのを見計らって、私も操作。胸のタブレットに並ぶ商品を、タッチ操作でページを送って見ていきます。私がメニューを選ぶ間、「遊園地のファストパスみたいに、並ばずに商品が購入できるよ」と、Pepperで操作するメリットを説明してくれました。

私の顔を見つめるPepper。実は顔認識をしていて、再び訪れた時にパーソナルな接客をしてくれるそうです。

　私は定番メニューの『揚げたて北海道バター味』（290円）を選択。「お会計」ボタンをタップすると、その前にと、一番人気の『ポテりこサラダ』をPepperくんに勧められました。こうやっておすすめを1品紹介する機能が備わっているようです。でもその誘いにはのらずに決済画面へと進みます。

　支払い方法は、スマホアプリでQRコード決済するOrigami Payのほか、SuicaやPASMOなどの交通系電子マネーが利用できます。Origami Payを選ぶと画面にQRコードが表示され、そのコードをOrigami Payアプリで読み取って、支払いました。

支払いはOrigami Pay、Suica、Kitaca、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけんに対応。

　背後のプリンターからレシートと引換票が印字されます。Pepperで料金を支払った人は、専用レーンが利用でき、引換票と交換ですぐに商品を受け取ることができました。店の本来のレジには10人くらいが並んでいたのに、待たずに買えてラッキーです。

背後のプリンターからレシートや引換票を印字。交通系電子マネーで支払う場合は、背後の端末にタッチします。

　操作は実に簡単で、商品をどれにするか悩まなければ、30秒程度で注文から決済が完了。日中英の3ヵ国語に対応し、インバウンド顧客の接客もできるので、混み合う店舗や人手不足のお店の頼もしい助っ人になってくれそうです。顔認識をして、購買履歴に基づいた商品レコメンドができるのは、データ蓄積ができるロボットならでは。今後、いろんな店頭でPepperの活躍が見られそうです。