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アキラ100%との共演が話題にあがると、中井は、「すごく緊張して」とアキラ100%の様子を述懐するも、「でも、脱がなかったです。最後まで洋服を着て(芝居をしていました)」。続けて、「お盆を持っていましたね。……あれがあると落ち着くのかもしれないですね。『なんでスーパーの店員がお盆を持っているのだろう?』という疑問がありながらも、『ご本人が安心できるのならそれでいいかな』という思いでやらせていただきました」と声を弾ませた。「120%出していましたね」とアキラ100%を絶賛した。
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波瑠との共演については、中井は、「波瑠ちゃんとは、映画でご一緒をして。その間に朝ドラをおやりになって。朝ドラに入る前に新大阪の駅でお会いして」と語り始めた。波瑠が朝ドラの撮影に入る前に稽古で東京と大阪を行き来していた際、偶然、駅のホームで波瑠と会ったエピソードを紹介。中井いわく、「ものすごい勢いで走ってくる帽子をかぶった危険な女子がいて。うちのスタッフが止めたら波瑠ちゃんだったという(笑)」
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波瑠も「偶然、お見掛けして、飛び掛かってしまいました」とにっこり。中井は「頑張れよ、朝ドラ」と波瑠を激励したそうだが、「長期に渡る仕事というものは人を成長させるといいますか。じっくり長い時間をかけてやるものは成長させるのだなと。今回ご一緒させて頂いて、感服しました」と波瑠の成長ぶりに目を見張った。
一方、中井は満島とは初共演。中井は満島の印象を「久々に真っすぐな男子を見たなと。顔が濃いですし、ちゃらちゃらしているように思われるのですけど、本当に芯の通っている真っすぐな男の子だったなと感じました。一緒にやっていて気持ちよかったです」と言葉に。
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満島は対人関係では「人見知りが逆に近づくことに出てしまうタイプなのです」といい、「スキンシップに行っちゃうというタイプなのです。ちゃんと人は見ていますし、『ここはいかんな』というときはあるのですが、一瞬にしてパーソナルスペースに入りたいです」と明かした。続けて、「だから波瑠ちゃんと一番最初に会ったときは、メイク室か何かで、(波瑠が)メイクをしているときだったかな。メイクしているとか関係ないですもん、後ろから、ズバッと近づいて」と身振り手振りを交えて波瑠との初対面の様子を告げた。波瑠は「怖いですよ。迫ってくる人がいるという(笑)」と笑顔を弾けさせた。
さらに、新成人へ向けたアドバイスが話題にあがると、満島は現代の20歳は電子機器に囲まれてSNSでやり取りをすることが日常になっているとしたうえで、「たまに会ったときにハグしてみる、握手をしてみる」など、満島流のアドバイスを熱弁。中井から、「誰でもハグをすればいいってもんじゃないよ。今は色々なことでうるさいから。相手が嫌だと思ったら、訴えられるから。距離感みたいなものを多少、計ってから。それだけは先輩としてのアドバイス」と、逆にアドバイスをされ、一連のやりとりが会場を笑いに包んだ。
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同作では、中井が男手ひとつで娘を育てた父親役を、波瑠が娘役を、満島が娘の婚約者役。26歳の波瑠は、中学や高校の友達の中で「仲のいい子たちは全員、結婚したのです。2人目のお子さんが生まれたような家庭もあって。『早いな』と思ったのですが、『いや、そんなことないよな』と気付いたのです」と振り返った。「結婚は、今はまだ具体的には想像できないですけど、結婚に向かっていくというよりは、隣にいる人と自然にそうなっていくというのが私の中での理想ですかね」と理想の結婚像を明かした。