辻氏は、映画「ウィンストン・チャーチル~ヒトラーから世界を救った男~」で英首相チャーチル役を演じたゲイリーオールドマンの特殊メイクを担当。ゲイリーの主演男優賞とともにダブル受賞となった。
ダウンタウン・松本人志はそんな辻氏のスタジオ登場に「本人じゃなくて、メイクアップしてる人じゃ?」と笑わせたが、オスカー像を渡されると「思ってる以上に重っ!」と興奮。
スタジオでは、辻氏がこの世界に進むきっかけとなったエピソードが明かされた。「ゴッドファーザー」「エクソシスト」などの作品を手がけてきたメイクアップ界の巨匠・デイック・スミスの天才的なメイク術に衝撃を受け、まだ高校生だった当時、個人的に手紙を送り、メイクのアドバイスを求めたという。
世界を見てきた辻氏が若い人に贈るアドバイスは、「他人の意見を聞くな」と「10年続けろ」という2つ。「自分が何をやりたいのか分かっていないと、良い物ができない、他人の意見を入れていくとどんどんずれる」と話した。また「10年続けないと良いか悪いかも分からない」と話していた。
さらには、かつて現代芸術家に一度転身した理由や、受賞後のギャランティの話などで盛り上がったが、松本は、「いろいろ聞きたいコトありますけど、一つだけいいですか?」としながら、「なんでこんな番組に出ようと? 他にもっといっぱいオファーあったのに」と言うと辻氏も爆笑。だが辻さんもこの「ワイドナ」を見ていると告白すると、松本も驚いていた。