京都・舞鶴市の市制75周年を記念して行われた舞鶴の巡業相撲。土俵にあがった多々見良三市長がスピーチ中、いきなり後ろに転倒し、土俵上にあおむけに。しばらく放置されたままだったが、関係者とみられる男性数人がしばらく市長を取り囲むも、何もできず呆然。
見るに見かねた女性客数人が土俵に登場。周囲をかき分け、心臓マッサージなど蘇生の処置をし始めたのだが、客数人からの「土俵に女をあげるな」というクレームに動揺した若手行司が、救助を施す女性たちに向かって「女性の方は土俵から降りてください!女性は土俵から降りてください!」と場内アナウンス。
それでも命の危機に向き合う女性たちに、なおも「男性が上がりください!」とアナウンスされていたという。AEDが到着するまで医療従事者とみられる女性たちの懸命の処置は続き、そのまま病院へ。市長の命に別状はないという。
場内アナウンスを取り仕切っていたのは日本相撲協会。小倉智昭は「相撲は神事である。そういう意味では土俵に女性は上がってはいけないのかも分からないけど、時と場合によるだろう。市長の命とどっちが大事なんだって話でしょ」と憤った。
また「女は土俵に上がるもんじゃないと頑なに思ってる人も大勢いるでしょう。こういう場合は別」とも主張。「この市長さんが一命をとりとめたのは、彼女たちの最初の判断があったからかも分からないでしょ」と続け、「放送(アナウンス)で、『女性でも構いません。医療従事者の方いらっしゃったら土俵に上がってくれませんか?』とでも言っておけば」と相撲協会のお粗末な対応を指摘していた。