ダイソンが新製品!今度の「羽根のない扇風機」は空気中の汚れを見える化! | RBB TODAY

ダイソンが新製品!今度の「羽根のない扇風機」は空気中の汚れを見える化!

IT・デジタル ハードウェア

羽根のない扇風機の最新モデル「Dyson Pure Cool」を発表したダイソン
羽根のない扇風機の最新モデル「Dyson Pure Cool」を発表したダイソン 全 12 枚 拡大写真
 ダイソンが“羽根のない扇風機”「Dyson Pure Cool」の新モデルを4月12日に発売する。本体に搭載するセンサーを新規に開発。室内に漂うカビや花粉など、微細な汚れを検知して、本体に搭載する液晶パネルやモバイルアプリでモニタリングできる新機能に注目だ。

 ダイソンは本日都内で記者説明会を開催。ヘルス アンド ビューティー部門 バイスプレジデントのポール・ドーソン氏が新製品の特徴を説明した。

羽根のない扇風機の最新モデル「Dyson Pure Cool」を発表したダイソン
羽根のない扇風機の最新モデル「Dyson Pure Cool」を発表したダイソン


扇風機?空気清浄機?ダイソンが提唱する「空気清浄ファン」


 今回発表された製品は2016年春に発売されたモバイルアプリ連携機能を搭載する「Dyson Pure Cool Link」の後継機。床置きで使うタワー型とテーブルファンの2種類が発売される。カラバリはホワイト/シルバーとアイアン/ブルーの2色。タワーファンのアイアン/ブルーのみ直販限定モデルになる。価格はオープンだが、直販サイトではタワー型が72,144円(税込)、テーブルファンが59,184円(税込)で販売を開始した。旧モデルよりも販売価格はやや値上がりした模様だ。

フロアスタンドとテーブルトップの2種類、カラバリは2色ずつが揃う
フロアスタンドとテーブルトップの2種類、カラバリは2色ずつが揃う


 ダイソンではPure Coolシリーズを発売した当時に製品の独特なルックスを踏まえて“羽根のない扇風機”としていたが、現在は“空気清浄ファン”という呼び名をより前面に押し出している。ドーソン氏は背景にある狙いを「今までにない新しいカテゴリーの製品であることをより強くアピールしたいから」であると説明する。

記者からの質問に答えるポール・ドーソン氏
記者からの質問に答えるポール・ドーソン氏


モバイルアプリ連携で、フィルター寿命や運転状態のモニタリング


 前機種の商品名から「Link」の文字が消えているが、ホームネットワークにWiFiで無線接続してモバイルアプリでコントロールできる機能は引き続き搭載している。iOS/Android両方のプラットフォームで提供しているDyson LinkアプリからはPure Coolの運転状態やフィルターの寿命をモニタリングできるだけでなく、付属するハードリモコンと同じ操作がアプリからもできるようになる。ネットワーク経由で本体の最新ファームウェアを常に最新の状態にアップデートできることも特徴だ。

Dyson Linkアプリから動作状態のモニタリングや本体の遠隔操作が可能
Dyson Linkアプリから動作状態のモニタリングや本体の遠隔操作が可能


 新しいPure Coolについては室内の空気の汚れを「検知・清浄」して、きれいな空気を「循環」させる基本性能が向上したことと、本体に搭載した丸窓のLEDディスプレイで動作状態を可視化できるインターフェースを改良したことのふたつを重点的に抑えておきたい。

新開発したセンサーが、微細な汚れを検知する


 汚れの検知についてはPure Cool Linkにも搭載した機能をさらにブラッシュアップするため、一から開発した新しい高機能センサーを組み込んだ。主なセンサーは3つ。空気中の微粒子状をレーザーで計測する「ホコリセンサー」、キャンドルの煙や塗料、家具から放出されるベンゼンやホルムアルデヒドなどのVOC(揮発性有機化合物)に二酸化窒素を検知できる「有害ガス・ニオイセンサー」、そしてもうひとつが室内の温度・湿度を検知するセンサーだ。

新製品のためにセンサーも新規に開発
新製品のためにセンサーも新規に開発


 本体の正面に丸窓デザインのカラー液晶ディスプレイを搭載。通常運転時には折れ線上のグラフが表示され、空気が正常な状態の時にはグリーンのフラットな線が表示される。ファンがホコリや有害なガスを吸い込んで検知するとアラートが表示され、きれいに清浄が完了したらまた元の表示に戻る。

フロントパネルに動作ステータスを表示するLEDディスプレイを搭載した
フロントパネルに動作ステータスを表示するLEDディスプレイを搭載した


 本体下側の筐体に搭載する専用フィルターをさらに改良して、粒子状の物質と有害ガスの両方を逃さずつかまえる。筒状のフィルターは半分に分割する形状になっていて、片側が微粒子を取り除く独自のグラスHEPAフィルター。9mもの長さがあるマイクログラスファイバー製の高密度フィルターを蛇腹状に畳んで小さくしたものを配置。空気中に浮遊するPM0.1/PM2.5レベルの微粒子状のヨゴレを99.95%も除去する。ドーソン氏は「アレルギーの原因になるバクテリアやカビ、さらに花粉などの物質を効果的に取り除ける」と性能をアピールする。

本体のボトム側にセンサーやフィルターを内蔵する
本体のボトム側にセンサーやフィルターを内蔵する


役割が異なるふたつのパートを一つにした新開発のフィルター
役割が異なるふたつのパートを一つにした新開発のフィルター


 もう片側の活性炭フィルターには吸収効率を高めるトリス緩衝液を浸透させて、二酸化窒素やホルムアルデヒド、ベンゼンなどの有害ガスが清浄できる効果を持たせた。

フィルターはグラスHEPAフィルターと活性炭フィルターの2つに分割される。交換用フィルターは両方を組み合わせた形で販売される
フィルターはグラスHEPAフィルターと活性炭フィルターの2つに分割される。交換用フィルターは両方を組み合わせた形で販売される


どの位置に設置するのが効果的?


 Pure Coolは汚れた空気を吸い込み、洗浄してから独自の「Air Multiplierテクノロジー」によって勢いを付けて扇風機のようにきれいな風を室内に循環させる機能を備えている。ドーソン氏はPure Coolの効果が最も発揮できる設置方法について次のように語っている。

 「ダイソンは新しいPure Coolを開発するにあたって、日本ユーザー宅の室内空気環境を深く理解することからスタートした。いま一般のご家族が暮らすリビングは広さがだいたい17~20畳というケースが多いと思う。Pure Coolシリーズを部屋のコーナーや壁際に置いて使っているという方も多いが、アイランド型のキッチンからダイニング、リビングまで見通しの良い室内環境に置く場合は、部屋の真ん中にPure Coolを置くと良い効果が得られるはずだ」。

機密性の高い現代の住宅の中で漂いがちな汚染物質を効果的に除去するためのスマート家電をめざして開発が進められてきた
機密性の高い現代の住宅の中で漂いがちな汚染物質を効果的に除去するためのスマート家電をめざして開発が進められてきた


 記者説明会では新しいタワー型のPure Coolを使って、本体の約6m手前で発生した汚れを吸い込んで、反対側約6mの距離まで、毎秒290リットルのきれいな空気をパワフルに排出できるパフォーマンスを紹介する実演もおこなわれた。

【Dyson Pure Coolの吸引力を紹介するデモンストレーション】


 Pure Coolシリーズを使っているユーザーの中には、冬場は冷たい空気がダイレクトに当たって寒いので、ほとんど電源を入れていないという方もいるのではないだろうか。筆者もそのひとりだ。新しいPure Coolは、室内にカビやホコリが増える冬場の時期にこそ活躍できるように、風を前に送り出す「送風モード」のほかに、ループ形状の本体側面から風を散らすように送り出す「ディフューズドモード」を新設した。

 首振りは前機種の前面70度から、新機種では350度に大きく拡大した。送風の強度を自動的に調節してくれる機能や、タイマー、ナイトモードも引き続き搭載する。

首振りは350度をカバー
首振りは350度をカバー


 Pure Cool Linkにも対応するモバイルアプリDyson Linkは日本の環境省が公開している花粉の飛散データを表示できるようになったり、アップデートを繰り返して使い勝手がどんどんよくなってきた。新製品のPure Coolにペアリングすると、さらにディフューズドモードの切り替えがアプリからも行えたり、新開発のセンサーが検知した汚れの詳細な情報もスマホの画面でチェックできるようになる。

付属するリモコンにもディフューズドモードの切り替えボタンが付いた
付属するリモコンにもディフューズドモードの切り替えボタンが付いた


 現代の住宅設計技術は、エネルギーの利用効率を上げるためのエコ設計を重視してきた。そのため室内の機密性がとても高いことを特徴としているが、同時に室内で発生したり、窓を開けた時に外から入ってきた汚れも閉じ込めがちだ。Pure Coolはラボだけでなく、実際の住環境で厳しい品質試験をおこなってきた。約27平方メートルの広い部屋に9つのセンサーを置いて5秒ごとに空気の質を計測。Pure Coolのパフォーマンスを評価する試験や、今年の2月・3月には東京と福岡の一般家庭で実機によるモニター調査をおこないながら完成度を追い込んできた。ドーソン氏は「Pure Coolは快適な生活を実現する性能を発揮しながら、室内の空気を徹底的にきれいにできる空気清浄ファンだ」と胸を張る。

スマートスピーカー連携の可能性は?


 今回の製品では室内の空気の状態を知らせる液晶モニターを新たに搭載したことで利便性の向上を図ったことは先述の通りだが、いま流行のボイスインターフェースや、スマートスピーカー連携についてはダイソンはどう捉えているのだろうか。ドーソン氏は「ダイソンではユーザーがいま本当に必要としている機能や操作方法を手軽に、かつその利便性を喜んでいただきながら使ってもらえる製品を届けたいと考えている。音声操作などインターフェースの追加やコネクティビティの拡大、スマート機能の可能性には注目しているが、それを追加したことでユーザーがわかりづらく感じる製品になってしまうと本末転倒。ユーザーの期待がどこにあるのか、あるいは機能の成熟度や適切な投入時期も含めて検討していきたい」と答えている。

 新製品に搭載されているディフューズドモードは確かに秋冬の涼しい・寒い時期には重宝しそうだが、ダイソンの製品ラインナップには室内の空気を清浄しながら涼風と温風も送れる「Pure Hot + Coolファンヒーター」もある。今後の商品開発についてドーソン氏に訊ねてみたが「今は何も答えられない」との回答だった。冬場はより積極的に部屋を暖められる製品が重宝する場面がたくさんある。今後のさらなるラインナップ拡充にも期待したい。

《山本 敦》

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