日本語にも対応!イヤホン型のリアルタイム音声翻訳機「WT2」を試してみた | RBB TODAY

日本語にも対応!イヤホン型のリアルタイム音声翻訳機「WT2」を試してみた

このほど中国のスタートアップから完全ワイヤレスイヤホンタイプの自動翻訳機「WT2」が発表された。いったいどんな製品なのか?サンプル機のハンドリングレビューとともにご紹介しよう。

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左右のペアリング接続が完了すると背面の青色のランプが点灯する
左右のペアリング接続が完了すると背面の青色のランプが点灯する 全 8 枚 拡大写真
 AI(人工知能)や音声認識の技術が進化したときに、今よりもっと便利に使えるようになってほしいと思うアイテムは自動翻訳機だ。米グーグルも独自のAIアシスタントであるGoogleアシスタントを搭載するイヤホンに、高精度なリアルタイム多言語翻訳機能を搭載しようとしている。

 今後も自動翻訳に対応する製品のカテゴリーは一段と盛り上がりそうな機運が高まっているが、このほど中国のスタートアップから完全ワイヤレスイヤホンタイプの自動翻訳機「WT2」が発表された。いったいどんな製品なのか?サンプル機のハンドリングレビューとともにご紹介しよう。

AirPodsのような、完全ワイヤレスタイプの翻訳機


 WT2はアップルのAirPodsのような、左右をつなぐケーブルのない完全ワイヤレスイヤホンタイプの耳に装着するウェアラブルデバイスだ。中国のシンセンに拠点を構えるスタートアップTimekettle Technologies社が開発。4月17日からMakuakeでクラウドファンディングを展開している。プロジェクトの目標金額は既に達成しており、先行申し込みをおこなった支援者には7月から順次プロダクトが発送される予定だ。

 今回筆者はWT2のサンプルを借りて、リアルタイム翻訳の実力などを試してみた。

 真ん中から二つに割れるマットホワイトのスタイリッシュなケースを展開すると、中から左右ペアのイヤホンが顔をのぞかせる。サイズはAirPodsよりもやや大きいが、側面にタッチセンサーリモコンを搭載していることなどを考えれば妥当なサイズ感と言えるだろう。イヤーピースには外耳のくぼみに引っ掛けて装着の安定感を高めるためのスタビライザーが一体化されている。

丸みを帯びた柔らかなデザインの充電ケース
丸みを帯びた柔らかなデザインの充電ケース


ふたつに割ると片方ずつのイヤホンが装着されている
ふたつに割ると片方ずつのイヤホンが装着されている


 本機の翻訳機能を活用するためにはAndroid/iOS対応のモバイルアプリ「WT2」をスマホにインストールする。アプリの配布は既に始まっているので、今回はiPhone Xに入れて試してみた。

イヤーピースはスタビライザー付き。耳にしっかりと固定できる
イヤーピースはスタビライザー付き。耳にしっかりと固定できる


iOS版WT2アプリを投入。アプリからスマホーイヤホン間のペアリング設定を完了させる
iOS版WT2アプリを投入。アプリからスマホーイヤホン間のペアリング設定を完了させる


 左右のイヤホンはケースから取り出してしばらく待っていると自動的にペアリングを済ませてくれる。iPhoneとのペアリングはBluetooth経由になるが、これもWT2アプリに表示される製品名をタップして少し待つと、イヤホン側面のLEDが青色から緑色に変わってペアリング完了となる。とても簡単だ。

左右のペアリング接続が完了すると背面の青色のランプが点灯する
左右のペアリング接続が完了すると背面の青色のランプが点灯する


 WT2は発売時点で10ヵ国語の音声入力によるリアルタイム翻訳に対応する。中国語や英語だけでなく、日本語もサポートされているのがうれしい。広東語やスペイン語、フランス語もカバーしているので、海外旅行の心強いお伴になってくれそう。今年の9月までには全20ヵ国語対応を予定している。

 使用時にはイヤホンの片側を会話の相手に装着してもらい、もう片方を自分が身につける。アプリの自動翻訳メニューには3つのモードが並んでいる。「Auto」は両者のフリートークを随時イヤホンが翻訳してくれる機能だが、今回のサンプルではまだ完成していなかった。

 「Manual」はイヤホンの側面に搭載されているタッチセンサーリモコンに触れて、アラーム音が鳴った後に音声で入力したフレーズ単位で自動翻訳をかけられる機能。今回はこちらの使い勝手を試すことができた。

翻訳モードは3種類。真ん中のマニュアルモードで試した
翻訳モードは3種類。真ん中のマニュアルモードで試した


イヤホンの側面がタッチセンサーリモコンになっている
イヤホンの側面がタッチセンサーリモコンになっている


 ユーザーがしゃべった単語、あるいは少し長めのフレーズを、イヤホンに内蔵されているマイクがピックアップしてから、数秒待つと会話の相手にわかる言語で翻訳されたフレーズが音声で聞こえてくる。アプリの画面にも翻訳結果がチャット形式で表示される。相手の言語だけでなく、自分がわかる方の言語が「正しく認識されたかどうか」も目で見てわかる。相手に何かへんなことを口走っていないか、都度確かめられるところが実用的だと思う。

通信環境が安定していて、静かな場所で試したところ、2~3秒前後の間を置いてから翻訳の結果が音声で相手に送信されて、アプリには文字で翻訳結果が表示された
通信環境が安定していて、静かな場所で試したところ、2~3秒前後の間を置いてから翻訳の結果が音声で相手に送信されて、アプリには文字で翻訳結果が表示された


 ただ、クラウドAIと音声インターフェースを使用するプロダクトが共通に抱える課題として、使う環境を取り巻くノイズや、スマホを経由して多言語DBに接続するための通信状態に、翻訳を返すタイミングや精度が依存してしまうので、ここが使いながら改善されていくのかも興味深いところだ。

 本機がサポートする翻訳モードにはもうひとつ、イヤホンを耳に装着して、会話相手にはスマホに向かって話しかけてもらう「Ask」モードがある。こちらもまだ今回のサンプル機では試せなかったが、完成すれば音声のピックアップ精度は多少高くなるはずなので、使う機会が増えるかもしれない。

 WT2は片耳側でハンズフリー通話ができるヘッドセットにもなる。発売後は音楽リスニング機能も追加を予定しているそうだ。イヤホン単体でフル充電から2~3時間の連続使用が可能。充電器を兼ねている専用ケースを使えば約6時間まで駆動時間が伸びる。自動翻訳以外にもいろんな用途に使ってみたくなりそうだ。

《山本 敦》

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