2010年バンクーバー五輪で銅メダルを獲得し、2014年のソチ五輪が終わった後に引退した高橋。その後はプロのスケーターとして活躍していたが、復帰を決めた理由として彼は、昨年末に行われた「全日本選手権」を挙げた。
引退してから4年。「その間の3年間は現役をやりたいと思ったことは一切なかったんですけど、その全日本選手権を観て、なぜか急に降りて来て、『自分がやるべきことはスケートなんじゃないかな』と思わせてくれた」と語った。しかも、実況席で試合を観ている最中に「この舞台に立ちたい」と思ったそう。
「この決断を一番最初に伝えたのは誰か?」と聞かれた高橋は、専属トレーナーの渡辺文緒の名を挙げた。当初は長光歌子コーチに伝えたかったものの、他の選手のコーチングをしていたこと、また大会中だったこともあり、それはかなわなかったという。だが渡辺とたまたま会った際、「ちょっといい?」といきなり復帰の意思を告げると、彼は「まじかよ、それは想像していなかった」と非常に驚かれたと明かしていた。