今から17年前、加藤は『金八』の第6シリーズに抜擢。だがある日の撮影で、武田が長台詞を話している途中、加藤の携帯電話から着メロが。これで武田はリズムを崩したのか10テイク以上も撮り直すことになってしまったという。
撮影終了後、謝りに行った加藤に武田は「いいよ、いいよ」と言ってくれたのだが、未だにその真意を聞けずにいると明かした。そこで今回、武田本人から届いたという手紙が読み上げられた。
「コラ!シゲアキ!いいですか!撮影現場は仕事場で、セットは役になりきるための舞台です」とお叱りの言葉から始まった文面だったが、「怒ってないし、気にもしてない。あなたが携帯を鳴らしたあの時、あなたの泣きそうな顔は良い思い出です」と回顧。
さらに加藤の著書も読んでいるという武田。「君の言葉の豊かさには圧倒されています」と評価し、「中学の国語の先生が良かったんだね」と、『金八』での自身の役を自賛しながら、「3年B組 坂本金八」と締めくくられた手紙が読み上げられた。これには加藤も思わず目を潤ませ、「うれしいですね」と一言。
さらに武田について「本当にすごい好きな先生だったんです」と振り返りながら、「だからこそ申し訳ないという気持ちになる」と謝罪し、涙を拭っていた。