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ずんだって言ったらもう仙台。そういえばずんだシェイクとかって飲み物のも聞いたことがありますね。オジサンまったくわからないし、わざわざ和菓子を飲み物にする必要があるのかって思ったりしているの。でもさあ、仙台って言ったら欅坂46の石森虹花さんとか守屋茜さんとかの故郷であり、彼女らのブログにも「ずんだ」っていう単語が度々登場してね。欅好きな私的には、ずんだには深い敬愛の情があるわけですよ。
で、村ヶ田さんというのは仙台のお茶の老舗だそうで(http://www.ocha-igeta.co.jp/ocha/)、そのお店が喜久水庵ってことなのですが、この「ずんだクリームソーダ」は喜久水庵の「喜久福 ずんだ」っていう人気の生クリーム大福の味わいをイメージした飲み物だそうです。これ、パッケージめちゃめちゃ主張強いじゃん! 「ずんだとは」から始まり、喜久福 ずんだの説明、さらに「喜久福 ずんだの味わいをイメージした」云々と、メッチャ説明書いてるぅ~! まあ確かに、今までにない商品なので、初めて手に取る人への説明は必要でしょうなあ。私もおかげ様で「ずんだクリームソーダ」への理解が深まりましたよ。
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さて、さっそく飲んでみましょう。キャッチに「がぶ飲み」って書いてあるので、ペットボトルから飲むよりもコップから「がぶーっ」と飲んだ方がいいかなと思ってコップに移します。ソーダとはいえ微炭酸なのであんまりアワは立ちません。くすんだグリーンはメロンソーダのような鮮やかさはありませんが、まあ和風なのでそれはそれで、落ち着きのある色合いとも言えますね。
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では、がぶーっと! ウーン、なるほどなるほど。確かに味はソーダ。酸味もある。が、だがしかし! 飲んで数瞬後、濃厚な、ZUNDAァ~でクリ~ミィ~なまろやかさが「ほぉぉぉ~」と鼻に抜けていきます。これね、「がぶ飲み」とは書いていますが、僕としてはちょっと、味わいながら飲みたいなあ。やっぱりさ、ずんだっていうのは枝豆をすり潰したもので、どっちかっていうと濃厚な味わいを楽しむモノじゃない? そして、商品名にも「クリームソーダ」が冠されているわけで、確かにクリームソーダな雰囲気なんですよ。最初は「ずんだソーダ」にするとダジャレみたいだから、間に「クリーム」入れたのかなと思ったけど、そんなことなかった。ホントにクリームソーダだった。
だとするならば、クリームソーダはがぶがぶというよりも「シュワシュワ酸味→まろやかアイスクリーム→シュワシュワ酸味」の繰り返しを味わうもの。「ずんだクリームソーダ」は、まさにそのエッセンスが凝縮されたものであって、口に入れた直後のソーダ的な酸味→後から上がってくるまろやかずんだクリーミー……という多弾頭美味しさが込められていますから、こくっと飲んでは「ふ~」と味わうのがよろしいのではないでしょうか? ゆっくり楽しみたい感じですね。
冒頭の「はは~ん、ナルホド」もまさにそれです。わざわざずんだをドリンクにしなくてもいいのに……って思いもしましたが、これには、勝手に妄想しますが開発者の方の苦労が偲ばれますよ。「ずんだを飲み物にだとぉ!? シェイクならあるけどどーすんだよ!」→「そうだ! ずんだはクリーミー! ていうか枝豆でできたクリームそのもの!」→「ソーダとクリームでクリームソーダだ!」みたいな発想が……あったのかなかったのか、どう思われますか?
ともあれ、「ずんだクリームソーダ」は、「クリームソーダ」テイストながら、ずんだ特有の香りがゆっくり楽しめるドリンクとしてオススメ。炭酸は飲みたいけど、優しさと質感が欲しい……そんなときにぴったりな飲み物だと思いました~。
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