でね、ちょっと愚痴聞いてもらってもいいッスか? あのね、午前10時になるとエレベーターが混むんだよ! 民泊客の「チェックアウト」でな! フザケンナっつーの! エントランスにはスーツケース持った家族連れがたむろってるしさ! なんなんマジで! ※やや誇張アリ。
というわけで、見ず知らずの人間が毎日世界中からやってくる建物に住んでいる僕にとって、「鍵」はめっちゃ大事な存在。そんな僕の元に、編集部から「Qrio Lock」なるものが送られてきましたよ(Amazonでの価格は24,840円)。
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コイツは、ひとことで言えば「既存のドアキーをスマホで操作できるようにする」アイテム。スマホによる解施錠から、近づくだけで解錠する「ハンズフリー解錠」、そしてオートロック機能など、今までは物理的な鍵で操作していたドアキーを「スマート化」するというわけ。今はスマートスピーカーもあるし、照明器具なんかも遠隔操作が当たり前になりつつあったりで、家電もどんどん便利になってきているけど、鍵もその波に乗ってしまおうってとこでしょうか。
そしてこのQrio Lockの素晴らしいところは、既存のドアキーに後付けで設置できる点。本来鍵をスマート化する場合って、工事が必要なんでしょうけど、コイツには強力なモーターが仕込まれていて、「にゅいぃぃぃぃ!」っと自分でサムターンを回してくれる。もちろん形状によっては取り付けられないドアキー(ドアノブに内蔵されているものが代表的)もありますが、まあそのあたりは公式ページ(https://qrio.me/smartlock/)で確認してくりしょり!(『西郷どん』見てます? 愛加那っていうか二階堂ふみさん、カワイイよなあ!)
で、Qrio Lockの箱に入っていたのは以下のもの。本体のほかにサムターンの高さ合わせのためのスペーサーやその取り付けネジ、そして豆粒のような開閉センサー、それらを取り付けるための両面テープなどなどです。
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ここでねぇ……イヤ~な予感がするんすよね。こうした遠隔モノってさ、設定が面倒だったりきちんと繋がらなかったりとか、あるじゃん? 「なんか動かねーなー」とか「なんか動作が遅いなー」とか思ってると、小っちぇえディップスイッチ一個間違ってた!(今時ディップスイッチはないか……)とか、設定画面のラジオボタン一個押してなかった! とかさ。そんなイヤな予感から、本来であればQrio Lockを取り付けてから設定をする手順なのですが、疑り深くも設置前に動作確認をしちゃいましたよ。
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まずは本体に電池を入れ、スターターガイドに従ってアプリをインストール。
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アカウントを作成したあとはBluetoothがQrio Lockを見つけ、「ロックを見つけました」との表示が出るので、「ロックの名前」を入力します。この場合は部屋番号かな。って、記事に載せるのに、うっかり自分の部屋番号入れちゃったよ! モザイクかけるのめんどくせー! まあ皆さんも、スマホを落とした際の危険性を考えたら、意味不明な「極北檻房」みたいな名前にしといたほうがいいかもね。で、そのあとは、Qrio Lock本体のダイヤルを、解錠/施錠の位置にそれぞれ合わせて記憶させるだけ。……いやもう、単にこれだけ。
スマン……設定めっちゃ簡単だった。接続は前述したとおりBluetoothなのですが、スマホでBluetoothがオフになっていれば、「オンにしますか?」とメッセージが出るので「OK」を押せばいい。実際の操作はアプリ中央にある大きな丸いボタンを押すことで解錠/施錠が繰り返される。もちろん鍵のステータス(解錠しているか正常されているか)も表示されるので、安心ですな。
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さて、一通り遊んだところで実際に取り付けてみましょうかね。
これがねぇ……衝撃。俺んちのドアキー、まさにドアノブと一体になってるヤツ=Qrio Lock取り付け対象外の形状じゃーーーん! マジかー! 「記事できません」って編集部に連絡しようと思ったけど、要は使い心地を試せればいいので、スペーサーを噛ますことに。
具体的に説明すると、Qrio LockはL字を逆さにしたような形をしているわけ。で、L字の短い辺の先端が、ドアに吸着して固定されるのですが、ドアノブってかなり出っ張っているから、短い辺が足りない。もちろんQrio Lockはさまざまなドアに対応するためにスペーサーも2つ入っているんだけど、ドアノブ型には非対応なため、それでもまだ長さが足りないのです。
えーい! 文字で言うのもナニなので、写真を見てくりしょり!
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というわけで、設置完了!
なお、この取り付け方はメーカーさんの保証が(当たり前だけど)外れます。さらに、メーカーさんが想定するよりもQrio Lockの自重が大きくなる(消しゴムスペーサーの分というよりも、本体が長くなるわけだから、テコの原理的に接着面に負荷がかかるでしょう)ので、くれぐれも自己責任でお願いします。つまりは、「このやり方で途中でQrio Lockが外れても、誰にも文句は言えないですよ」というわけです。
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で、取り付けそのものなのですが、単に両面テープでぐにゅおおおお! っとドアに押しつけるだけで、工具も何にも必要ナシ。この両面テープがまた強力で、試しに剥がしてみたのですが、L字型をしているQrio Lockをテコの原理で動かさないとビクともしませんでした。これはきっと、かなり強いテープが使われているんでしょうなあ(ちなみに、説明書には一回剥がしてしまったら、予備で付属している別のテープを使えとの指示があります)。
さらに開閉センサーも取り付け、オートロック機能も設定して準備完了! さっそくお買い物へGooooo! っというわけで部屋を出てドアを閉めると「にゅいぃぃぃぃぃ・カチッ」って音が。あ、オートロックしやがった! スマホを見てみると「しまっています」の文字が。
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その後は近所のスーパーに行き、2Lの水、大根、豚肉、大好きなマルちゃん焼きそば(袋に入ってるヤツね)×2、キャベツ、缶コーヒー、食パン、プリンその他を買ってメッチャデカくなった袋を持って帰ってきましたよと。おそるおそるドアノブを回してみましたよと、「ひ、開いてるぅぅぅ~!」と! ハンズフリー解除っすよ! 僕ァ独り暮らしで自炊もするのでけっこう荷物ゴッソリ持って帰ることも多いのですが、これは助かる。そして中に入ってドアを閉めるとオートロック完了! っと。……まあその……「メチャクチャ便利です!」というワケではないのですが(鍵の開け閉めだけだしね)、かゆいところに手が届く感は、とってもあります。
もっとも、Qrio Lockのメリットは、実はドアの開け閉めそのものよりも「管理」面で効いてくると思いますね。たとえば履歴ね。
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さらに、まあ独り身の寂しい僕には関係ありませんが(チッ!)、「合い鍵管理」という機能もあって、「ファミリーキー」「ゲストキー」なんかも設定できちゃう。なんかさあ、女の子のスマホに自分の鍵をさあ、ピッと渡しちゃうとか、そういうシチュエーションも……通報されそうなのでやめた方がいいでしょう。また、「スマホを持っていない子供はどうするの?」って場合は8月発売予定の専用リモコン「Qrio Key」も用意されています。
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そして、もっともっと便利に使いたい場合は「Qrio Hub」。コイツはQrio Lockをネットワークに接続するデバイスで、鍵を遠隔操作できてしまうというもの(Amazon価格 8,478円)。Works with Alexa認定製品でもあります。遠隔地からの解施錠もメリットですが、それよりもチェック機能のほうが嬉しいのではないですかね。家族がいる場合は誰がドアを通ったか分かるワケなので、お子さんがいる方はなかなか安心感あるのでは? もちろん独り暮らしであっても、防犯上安心感、ありますよね。
というわけで、ドアキーをスマホの管理下に置けるこのQrio Lock、おうちの“スマート化”には必須のアイテムになりそうです。そうそう、実は僕、オートロック機能は外しました。ナゼかって? 出るときにスマホのボタンで施錠するクセを付けたんですよ。するとね、「ゲェェッ! スマホ家に忘れた!」ってコトがなくなる。スマホを家に忘れることほどムカつくことはないですからなあ。ちょっとヘンな使い方ですが、スマホ忘れ防止にも一役買ってくれてるってワケです。こうやって、自分なりの使い方を試すのも、面白いのではないでしょうか?
ライター/だいろう