組込み製品にAIエンジンを載せる…The AI 2nd 2018
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LeapMindという会社は、組込み製品にAI機能を実装するためのの開発ツールや評価キットを手掛けている。LeapMindが掲げるスローガンは「すべてのものにディープラーニングを(Deep Learning of Things)」。家電・日用品、自動車や工業製品にスタンドアローンで動作するAIを組み込む技術を開発、提供している。
今回のブースでは、アルテラのFPGAを使ったAIチップの評価キットを展示していた。ブースでは、LeapMindのキットを使った画像認識で複数の対象に対するセマンティックセグメンテーション(画像の中の、車両、歩行者、信号、ガードレールなどを区別して対象を認識すること)のデモが行われていた。会場のカメラがとらえた動画から、人間を抽出し四角いフレームでトラッキングする。顔認識技術と組み合わせれば、ロボットが相手を識別する技術などに利用できるものだ。
同社が実際に販売している製品は、Deep Learningのモデル開発を支援するツールや、その学習を支援するツール。そして、開発・学習したAIをFPGAとして製品に実装するための評価キットなどだ。FPGAは、ハードウェア回路をフラッシュメモリのように書き換えることができるLSIだ。通常はCPU回路と製品に必要なロジック回路を書き込んで使う。最近では、ソフトウェア(プログラム)をロジック回路としてまとめて実装できるFPGAも存在する。
組込み製品には大掛かりなサーバーやPCを実装することはできないが、FPGAとしてAIエンジンをLSI化してしまえば、さまざまな製品にAI機能を実装できる。自動車メーカーのダイムラーは、自動運転カーに搭載するAIにFPGAを使おうとしている。組込み製品業界では、周辺回路やニューラルネットワークを回路として書き込めるFPGAに注目が集まっている。
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