韓国・釜山旅行~オカンと私と、時々「POCKETALK W」~ | RBB TODAY

韓国・釜山旅行~オカンと私と、時々「POCKETALK W」~

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韓国・釜山旅行~オカンと私と、時々「POCKETALK W」~
韓国・釜山旅行~オカンと私と、時々「POCKETALK W」~ 全 16 枚
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母の還暦祝い旅行に韓国へ行くことになった。その前日の夜、急遽編集部からバイク便で「POCKETALK W」が届いた。「POCKETALK W」とは74ヵ国の言語に対応し、瞬時に翻訳してくれるスパーデバイスだ。

この「POCKETALK W」ちゃんは超優秀で、まず使い方が簡単。左右のボタンに自分の話す言語と相手の話す言語を設定し、どちらかのボタンを押しながら話すと、言葉を聞き取り、それを瞬時に相手の言語に翻訳してくれる。まさに翻訳機を超えた夢の通訳機なのだ! 具体的には、ボタン長押し → 喋る → 日本語文字表示 → ボタン離す → 翻訳結果表示と同時に翻訳音声が出る という操作になる。



そのサイズたるや、本当にポケットに入ってしまうほどの手のひらサイズなので、荷物がかさばる旅行中も気軽に持ち運びできる。私も旅行中毎日持ち歩いていたから実証済みだ。

更に驚くべきはそれだけじゃない。今まで何かしらの翻訳機能を使った人は、翻訳した文章がおかしな事になっていた経験ないだろうか?私が学生時代宿題に翻訳機能を使い、英語の先生に速攻でバレて怒られたのも、文章がおかしかったからである。日本語の「て・に・を・は」助詞は状況によっても異なるし、非常に繊細で難しい。中学生の時日本に来てから十数年暮らしている友達ですら、未だにそれを間違えるのだから、機械で翻訳するのは一筋縄ではいかない。

しかしそのようなおかしな翻訳が今回の旅では見当たらなかった!ただ一つだけ、関西弁でポケトークに話しかけてみたら「うちがこ(買)うてきたる。」が「家が公的たる。」になった。どうやら方言には対応していないようだ。しかしどうだろう!「いえ」ではなく、「うち」を「家」と翻訳する所は、話し言葉に対応する翻訳精度の高さのように思えた。

なお、開封直後は“機械に向かって質問する”と言うことが慣れていないので「チャンドンゴンはどこにいますか?」「いや、これSiriじゃないから!」と言うように、つい質問の方向性を間違ってしまった。

こんな最強アイテムを持っていざ韓国へと旅立った。

■ショップで「POCKETALK W」

母の異変に気付いたのは初日の夜。韓国に着いてまだ3時間も経っていないのに、明らかに母の歩きがぎこちない。「ねぇ、足痛いの?」と聞くと「大丈夫!」と答えにならない答えが返ってきた。やれやれ、成田空港で母と合流した時思ったんだよな「おい、そんな靴見たことないぞ。」って。きっと娘との旅行に舞い上がり、靴箱の奥の方から引っ張り出してきたのだろう。その気持ちを汲んで、靴屋へと入る。靴を選ぶこと20分、「これに決めた!」と母が言うので、「早すぎやしないか?」「よく選んだのか?」と念押しするも「大丈夫!」と言うのでレジに向かった。日本から履いて来た靴はよく見れば長年履いていなかったせいか紐が切れる寸前だったので、これは持っていても仕方ない、と店員さんに靴を処分してもらうことにした。しかし流石はオカン!!いきなり店員さんに向かって日本語でしゃべり始めたのだ!!それは絶対無理だろ!!お兄さん困惑してるじゃん!!



と、ここで「POCKETALK W」の登場である。



すぐさま「POCKETALK W」を手渡すと、還暦を迎えた母もボタン一つで簡単に「この靴を履いていきます。古い靴は処分してください」と吹きこむことができた。すると瞬時に画面にはハングルが表示され、「イシンバルルシンゴガソナルグンシンバルンチョブンヘジュセヨ」と韓国語音声で読み上げてくれた。



それを聞いた入れ墨バリバリのお兄さん。苦笑しながらも快く古い靴を引き取ってくれた。



本当、POCKETALK様々である。なぜ大半のおばさんは通じるわけもないのに、こうも笑顔でガツガツと行けるのだろう?そうゆう所、びっくりするけどちょっと羨ましく思ったりするんだよね、実は。何はともあれママ。ポケトークのおかげで意思の疎通ができて本当に良かったね。

しかし喜びも束の間、靴屋を出て30分も経たぬうちに再び母の歩みが遅くなる。「嘘だろ・・・おい。」と思いながら「痛いの?」と聞いてみると「前の靴で皮がむけてた所に当たってるだけだから!」と意味不明な答えが返ってきた。「じゃぁなんでその靴選んだのよ。」と呆れて言うと「だってママ背が低いからソールが高いのが良かったし、あの時は大丈夫だと思ったんだもん。」との返答である。はぁ~前言撤回。世の夫達よ。この様なおなごに何十年付き合ってきたかと思うと、心中お察しするぜ。この次の日、私は母にもう一足、すげぇダサいゴムサンダル(厚底)を買った。帰国まで母はそれを履いていた。

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《RBB TODAY》

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